とあるオフィスの電子書籍 #2

今日は人気漫画の無料キャンペーンに合わせてプッシュ通知を送るための仕事をした。

戦国時代にタイムスリップした一流料理人が……と書いただけで、タイトル特定できそうですが。

「これ、今なら無料でたくさん読めますよー!」

っていう通知の文面をこねこね考えたり、

アプリ内のパネルやダイアログでも通知するべきか?といった判断を、エンジニアと相談しながら決めていく業務。
あ、今日から日曜まで、何某のシェフが12冊読めちゃいます。

そして、たまたま明日・明後日と、歴史や料理をテーマにしたいい漫画の若い巻が無料で読める期間。
なので、何某のシェフを読み終えた人向けにキュレーションしてみた。
アレとかコレとか読まれるといいな。

こういう無料キャンペーンはちょくちょくやってる施策で、そのたびに通知の準備のようなアプリならではの訴求案件が発生する。
で、そこには作品レビューが絡むので、いわゆる電子書店員(弊社では編成)として仕事をしてる自分が担当することになったりする。

でも、自分がやるべき仕事なのかどうか、半分判断しかねている。

というのも、スマホアプリがそんなに好きじゃない自分は、通知の数を増やすことに消極的だったり、その通知形態にふさわしい文体なのかをユーザー目線で判断できてない気がしていたりと、直感的にウオーッ!というアプリっぽい訴求(なんじゃそりゃ)ができないからだ。

正確には、「アプリが好きなユーザー目線」で判断できない。
はたしてわたしの硬めの文がフィットしてるのかどうか。
こういう細部は、実績としてすぐ数字に反映されるわけではないから、振り返りもしにくい。

ただ、

「その漫画の主題や、込められたメッセージはどんなものか?」

とか、

「それを通知文で暗示してやることで、これから読もうとするユーザーと、その漫画への架け橋をつくれないか?」

といった問題意識をもって、
うーんうーんと悩んで書く姿勢をもってる点においては、わたしがこの仕事をやっててもいいかもしれないなと思う。

具体的なことはここで書かないが、
電子書籍リーダーを起動させることの先を見越してn万人の端末を鳴らしたいなー、などと思っている。

こんな具合に向いてなさそうな部分と向いてるかもしれない部分の折り合いをつけつつ、ユーザーが無料で読めるよう営業さんが調達してくれた漫画を読んでいただけるよう、ない知恵しぼって本気でプッシュプッシュするお仕事。

正攻法かどうかわからないけど、「たまたま無料だったから読んだ」で終わるのではなく、学びとか優しさとか、作品の深みにふれつつ読んでもらうような読書体験が提供できたら嬉しい。
そんでいっぱい続きの巻を買ってくれたら嬉しい。

信長の何某よ、売上を頼んだ!

という気持ち。

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今日は電車のなかでnoteに書いてみた。

スマホでも意外と抵抗なく書けそうな気がする。

そして書いてるうちに目的地に到着。

これからZepp Tokyoでaikoのライブ。
余ったチケットはとうとう売れませんでした。

……こうやってオープンな場所で言語化して初めて気づいたけど、わたしはn万人のスマホを鳴らしてるのか。慎重に品良くやろ。
(たぶん60分くらい)

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