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ラジオの声に恋をして #4

 初めてあの人の声を聴いたのは満月になるかならないかの、とてもいびつな月の日だった。

関越自動車道を缶コーヒーを飲みながら運転していたあの日、ラジオから聞こえてきた闇をつんざくような奇声は、私の眠気を吹き飛ばし、私を小学生に戻した。

奇声の主は、私の初恋の人だった。

イジメられていた彼に書いたラブレターが、ハガキになって20年越しに今届く!

関東近郊が涙した!ラジオとハガキのラブストーリー!