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ようこそ実力至上主義の教室へ (MF文庫J) 衣笠彰梧


【実力が無ければ生き残れない世界で、自らの才で下剋上を果たせ】


未来ある若者を育成する夢のような学園で、最底辺のクラスに配属された清隆達が己の才でのし上がる物語。



日本社会の仕組みとして、人は不平等な物だ。

持たざる者は追い込まれ、持つ者は、目覚ましい恩恵を受ける。

最新設備と好待遇が約束された日本屈指の高校にて、清隆達は支給されたポイントを後先考えず、使い果たす。遅刻も私語もやりたい放題やっていたツケが回ってくる。

そのツケを精算する中で、徐々に見えてきたこの学園の本質。
目に見える形で、己の実力を示さなければ、淘汰され居場所を失っていく事。

最底辺に落ちた清隆達だが、元々持っているポテンシャルは非常に高い。
自分に出来る一つのずば抜けた才能で、頂点で胡座をかいている者達に目に物見せてやる。
鈴音と桔梗という頼れるが、一癖も二癖もある仲間達に囲まれながら。
自由には責任が伴うという事を自らの実体験で悟っていく。


点数だけで人の才は計れないが、この学校で生き残る為には、自らの存在証明を世界に示す必要があるのだ。


果たして、弱肉強食の社会の縮図のような教室で、清隆達は成り上がる事が出来るのか?

自分の青春にどこか悔いが残る生き方をしてきた人には是非ともおすすめしたい。




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