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第3章 総テノ事象ハ畢(おわ)ル

大学デビューの巻。

どうも、エビラです。


老齢の母はあまりの衝撃に斃(たお)れた。

高校の卒業式の翌日、
朕がド金髪になって帰ってきたからだ。

そう、朕の高校は校則が厳しく、
染髪は禁止されていた。

だが卒業しちまえばこっちのもんよ。


早速美容室に行き、
金髪にしてきた。

大学は都内の某私大に
決まっていたが、

入学式の前日に赤髪にした。


これで朕も陽キャの仲間入りや!!!

だが便所飯も経験することになるとは
この時の朕は思いもしなかった。


サークルは軽音部に入り、
初めてのギター!

「ザウアークラウト」という
紅一点バンドを組んだ。

意味はキャベツの酢漬け。

ギターの上手い奴がいたので
朕は簡単な部分だけ弾いて

サークルのライブも終えた。

朕はボーカルに惚れていた。
しかし遊ばれて終わったよ。


その後は一年でサークルを辞め、
外でバンドを組んだ。

こちらも紅一点バンド。

寺の息子が2人もいるバンドであった。

「如来」というバンド名を推したが、
結局今では覚えてすらいない
つまらんバンド名になった。


こっちのバンドでも
ギターの上手い奴がいたので、

朕は簡単な部分だけ弾いていた。

最初はコピバンであったが、
オリジナルもやろうとなった矢先。


ボーカルの度重なるセクハラに
朕の怒りは爆発した。

家が徒歩数分と近所で、
夜な夜な公園に呼び出されては

卑猥なことをさせられた。

しかもその理由が、

奴は彼女がいる癖に
処女でやらせてくれないから
朕に相手してもらっていると。

これは許せぬ!!!!


朕は他のメンバーに相談し、
メンバーからボーカルに説教してもらい、

ボーカルは泣き出した。


そして解散へと至ったのだ。


数年後の後日談だが、
別のバンドのライブに行ったら
そのボーカルがセッションで偶然出ていて
くりびつてんぎょう。

バンドはその後、
ガールズバンド()を組むこととなる。

この話はまた何処かで。


そろそろ行くわ。

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