映画感想文【ゴーン・ガール】
2014年 製作
主演:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク
<あらすじ>
ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は結婚5年。幸せだったはずの生活はエイミーの失踪で急変する。ニックは事件として警察に届けるが、警察はアリバイが不自然なニックに疑いをかけ捜査を進める。メディアが事件を取り上げたことで、ニックは全米から疑いの目を向けられることとなる。
最初はちょっと退屈かなぁと思っていたのだが、途中から逆転に次ぐ逆転で目がはなせなくなった。
最近は『サレ妻』という浮気された妻が人気のジャンルとなっているが、その中では妻が夫にドエライ復讐をすることが多い。そしてこの作品も、綿密で壮絶な妻の復讐が発端となっている。
妻役ロザムンド・パイクのサイコパス怪演がすごい。美しく財産も有り、また教養も高いスパダリならぬプロ彼女…ではなくプロ妻。そんな彼女が自分を虚仮にした夫にその存在意義をかけて、知略の限りを尽くした復讐をする。完璧を目指す妻のプライドはエベレスト級。
途中、逃亡資金を行きずりの男女に奪われるというトラブルに見舞われながら、しかし捨て身の賭けで逆転完全勝利を収める。
夫役ベン・アフレックはロザムンド・パイクの影についぞ隠れそうになりながら、惨めで必死に足掻くダメ夫をしっかり演じている。追い詰められる表情が実に似合うナァ―。
ラストは正直かなり後味が悪いが、それもまた見どころと言えば許容できるか。狂気のシナリオに、★4つ。
サレた側からみるか、シタ側からみるか、それによって感想はかなり変わってくるだろう。いやまぁやりすぎですけど、フィクションなんで。
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