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映画記録2023年

今年は実に良く映画を観た。
新作だったり配信だったり、noteのネタも兼ねて40本以上。一年にこれほど観たのは学生以来だと思う。
ちょうどnoteの企画もあるし、振り返ってベスト5くらいを考えてみることにした。



第5位
『ロスト・キング 500年越しの運命』
失われた歴史の真実をアマチュアが見つけ出す、という実在したロマンが自身の歴史好きにハマった結果。
誰に肯定してもらえなくても、自分は自分を信じて良いということを教えてくれる。


第4位
『窓ぎわのトットちゃん』
鑑賞前は実のところ作画があまり好みではなかった(やたらキラキラ、唇強調しすぎ)のだが、豊かなアニメーションだな、と鑑賞後の感想。
特にプールのシーン、身体に不自由を抱える少年が水の浮力に初めての世界を知る所の表現方法などが良く、素直に入り込むことが出来た。入り込みすぎて一人映画館でベェベェ泣いてしまった。


第3位
『リバー、流れないでよ』

なんか変わった映画だったな〜! の一言に尽きる。今まであまり観たことがなかった類であったということでこの順位に。
そもそもシチュエーションがトンチキで面白いし、切替のテンポが軽快。上映時間が短いことも加点。
是非他の人の感想も聞きたい一作。


第2位
『怪物』

やはり映画は事前知識なしで挑んだほうがより面白い、を再確認した一作。
徐々に真実が明らかになっていくストーリーも良かったが、役者陣が皆素晴らしかった。特に子役たちの演技が光っている。
観終わったあと、いくらでも解釈を重ねられる深みに私的銀メダルを。


特別賞
『君たちはどう生きるか』

あれからもう一度観に行ったが、未だもって納得しがたいというか、消化しきれていない。後味の良さと悪さの絶妙なハーモニー……。
評価を決定しがたく、それだけ特異な作品ということで特別賞。
もう一回行っておくかな……。


第1位
『RRR』

公開は2022年だが、初鑑賞は今年に入ってからだったので。
やっぱり映画は映画館が一番、という今年の映画館フィーバーはここから始まったと言ってもいいかもしれない。
まだまだ興奮冷めやらぬ、というかあのナートゥダンスの動画を見る度血圧が上がる感じ。今年のベスト・オブ・マイ映画の座に相応しいだろう。


全部新作だけになってしまったが、旧作も面白いものはたくさんあった。
『砂の器』『ノーカントリー』『コーダ あいのうた』……。
昨日は小津安二郎『秋刀魚の味』を鑑賞して、岩下志麻の美しさにため息をつき、お兄ちゃん(佐田啓二)が中井貴一の父親と知ってたまげ、小津映画ならではの学芸会的言い回しになんとも言えない気持ちにさせられたり。
ローアングルで一人切り取られたラストの父親、笠智衆の姿は、一人娘を嫁に出すという父親としての大きな役割を果たした後の達成感とやるせなさ、寂しさを静かに、しかしまざまざと浮き彫りにしていた。
小津にしろ黒沢にしろ、往年の名作はやはり良い。
リバイバル上映「午前十時の映画祭」も引き続き楽しませてもらう予定だ。

来年も映画館で観たいもの、もう一度お目にかかりたいもの、オススメしてくれたものがまだまだ目白押しである。
やっぱり自分の人生には、映画が絶対必要なのだ。
Enjoy movie!!


#今年のベスト映画

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