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映画感想文【SAND LAND】

鳥山明氏の2000年コミック原作の映画化。
物心ついた時からドラゴンボールが傍にあった世代としては非常に懐かしい気持ちで鑑賞に臨んだ。
結果から言えばとても満足、楽しい106分であった。

<あらすじ>
砂と岩の世界・サンドランド。深刻な水不足をなんとか解消しようと、保安官・ラオは幻の泉を探し出すことを決意。悪魔の王サタンの息子・王子ベルゼブブの協力を取り付け、同じく魔物シーフと共に乾いた砂漠の旅に出る。その道中を邪魔するものは悪魔でも魔物でもなく、人間たち。旅する中でラオは軍が隠してきたある陰謀を知る。



やっぱり鳥山明の作品は面白いなぁ、とそれに尽きる。
それに親しんで育ってきたからそう思うのも当然かも知れないが、キャラクターが皆良い。
主人公は初老の保安官・ラオだが、メインで活躍する悪魔の王子・ベルゼブブがカッコよくて可愛くてイカす。真の悪とは別に小悪党どもが登場するのだが、彼らも存在も楽しい。
本作品のキャッチコピー「悪魔より悪だなんてゆるされるとおもうか?」というのは、諸悪の根源が軍、つまり人間であるということを考えるとかなりの皮肉ではないだろうか。鳥山作品ってそういうところ、あるある。

ストーリー自体はさほど目新しいものではないが、キャラクターはもちろん、アクションシーンも楽しいし、戦車や飛行機などのメカがカッコいい。ジブリ作品、ナウシカのメーヴェやラピュタの飛行艇などもそうだが、乗り物が作り込まれた作品はそれだけで非常に楽しめる。
詳しい内容は分からずとも、ヲタクの情熱が伝わるからだろう。ヲタクには分かるよ。

鳥山作品はドラゴンボール以降長編の作品はないと記憶しているが、なにせそれが超長編であるのでそれだけでお腹いっぱい、の感はある。Dr.スランプアラレちゃんもそうだが、前編読もうと思ったらかなりの時間を要する。長く続きすぎて全部は覚えていないし、特にドラゴンボールなどは展開がどうしても似通ってくるから飽きも来る。多分現在の自分であれば途中で読むのも観るのもやめているのではないだろうか。
それでも子どもたちが夢中になるほどの魅力があるからこその超長編だ。飽きを知らない子どもの自分がそれと出会えていた幸運を思う。


入場特典をもらった!嬉しい!
中身は秘密にしておくべきなのかな?

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