いざ行かん、マグマシティ鹿児島 〜遅れてきた夏休み〜
夏休みが遅れたのは古くからの友人の方である。
仕事が超絶忙しく、取れずにいた夏休み分がようやく取得できそうとのことで、人生の長い夏休みを謳歌中の暇人が旅のお供と相成った。
期間は約一週間。社会人としてはなるほど少し長めである。
せっかくなので以前から行ってみたいと二人で話していた鹿児島へ足を伸ばすことに。
いつものサボり癖で超直前、約2時間で荷造りをし、さぁ出発。
大阪から九州へ、今回は新幹線で向かう。
およそ4時間超の時間をかけてのち、無事鹿児島入り。
…なのだが、生憎と予報は雨(またかよ!!)
鹿児島中央駅からバスに乗って、水族館隣のフェリー乗り場へ。
本日の目的地は桜島なのである。が……
あたかも魔王が待つ暗黒城の如き様相である。
ただ曇るのみで雨が降っていないのは幸い。生温く、むしろ蒸し暑いほどの空気の中、フェリーにてカチこむ。
果たして無事、桜島へ…普通に上陸完了。
乗船時間は15分程度。
1時間に三本ほど出港しており、しかも日本唯一の24時間運行らしい。それだけ需要があると言うことなのだろう。
フェリー内部ではうどんなど軽食を取ることもできる。ただし15分以内での完食が必須だゾ。
さて無事上陸出来たはいいが、既に八つ時も過ぎて、天候も芳しくない。加えて荷物も旅行日程の長さに比例して少々多い。
先に本日宿泊予定の旅館へと向かった。
春休みシーズンに突入してしまったためか、計画を立て始めたとき既に遅し、島の宿がほとんど全滅であった。選択肢がない中やむ得ず取った宿だったが、フェリーターミナルから近くて助かった。
早めにチェックインして荷物を預け、周辺散策に出かける。
ちょうど旅館前から桜島周遊バス、サクラジマアイランドビューが出ていたのでそれに滑り込んでみた。
向かった先は、今も活動真っ最中の火山である桜島ならでは、火山防砂センター。
中では火山のメカニズムや、桜島の火山活動の歴史などがわかりやすくて展示説明されていた。
桜島の歴史は噴火の歴史。
約26,000年前に誕生して以降、その名の通り「島」であったのが1914年(大正3年)の大正噴火で流れた溶岩によって海峡が埋め立てられ、大隅半島の一部になった。現在も毎日のように小規模な噴火を繰り返し、島には沢山の対策設備がある。
色々と興味深い展示で、次のバスの時間まで1時間、手持ち無沙汰になるかと思ったけれど全然そんなことはなかった。
周遊バスの運転手さんは観光案内も兼ねているので、運転の合間に色々と島について説明をしてくれる。
・桜島内には小学校、中学校までしかないこと
・噴火が日常茶飯事なので、学生は通学中にヘルメット着用が義務付けられていること
・島の墓にはすべて、灰避けの屋根がつけられていること
・島民は毎日のように墓参りに行くため、切り花の消費が日本一であること
等など…。
途中停止した間に車内に入り込んだ灰を掃き出す姿こそ、桜島で暮らす日常を端的に表すものであろう。
明日はもう少し島をウロウロしたいので、下調べとしては十分。
美味しい夕食と源泉かけ流しのマグマ温泉を堪能してシメ!である!!
明日は晴れますよーに!!!
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