看護師国家試験(精神)

こんにちは、えび丸です!

あけましておめでとうございます!
国家試験がいよいよまじかですね。

焦らずできることをやればいいと思います。

今回は、精神科分野の問題を掲載しますのでぜひ解いてみてください。


1問目


第98回 午前87問

脳波検査が診断・治療に有用な疾患はどれか。

  • 1. うつ病

  • 2. てんかん

  • 3. 総合失調症

  • 4. パーソナリティ障害

解答


×1. うつ病
うつ病の診断には使わない。

2. てんかん
けいれん発作、意識障害、頭痛などがある場合にてんかんかどうかの検査、てんかんと診断されたときの発作の型、障害の程度などを脳波検査で診断する。

×3. 総合失調症
統合失調症の診断には使わない。

×4. パーソナリティ障害
人格の障害なので診断には使わない。

精神医学領域での脳波検査は、てんかん、意識障害の症例などに行われる。


2問目


第100回 午後79問

アルコール離脱症状はどれか。

  • 1. 作 話

  • 2. 幻 視

  • 3. 思考途絶

  • 4. 観念奔逸

解答


×1. 作 話
作話はアルコール精神病の1つであるコルサコフ精神病の症状である。

2. 幻 視
アルコールの離脱症状では、意識障害や幻覚を伴う振戦せん妄状態が起こる。幻覚は小動物、こびと、情景などが見える幻視が主となる。

×3. 思考途絶
思考途絶は、思考の流れが突然中断してしまう思考過程の障害であり、統合失調症にみられる。

×4. 観念奔逸
観念奔逸は、次々と考えが浮かび、思考がまとまらなくなる思考過程の障害であり、躁状態飲酒時の酩酊状態にみられる。

アルコールの離脱症状には約48時間以内に起こる小離脱と、その後2~3日持続する大離脱がある。


3問目


第103回 午後67問

Aさん(50歳、男性)は、アルコール依存症のために断酒目的で入院した。入院前日の夜まで毎日飲酒をしていたと話している。

入院当日に優先的に行うのはどれか。

  • 1. 抗酒薬の説明を行う。

  • 2. 断酒会への参加を促す。

  • 3. 振戦の有無を確認する。

  • 4. ストレス対処行動を分析する。

解答


×1. 抗酒薬の説明を行う。
抗酒薬は退院後の再発防止のために使用することがある。入院当日の時点で説明する必要は少ない。

2. 断酒会への参加を促す。
断酒会への参加はリハビリテーション期に入ってから促す。まずは身体・精神症状の改善対応が求められる。

×3. 振戦の有無を確認する。
断酒を行った段階で小離脱などで振戦がみられる可能性があるため、確認は必須である。

×4. ストレス対処行動を分析する。
ストレス対処行動もリハビリテーション期に入り、断酒治療プログラムの段階で情報収集する。

アルコール依存症の入院治療では、断酒して約48時間以内に小離脱、その後2~3日持続する大離脱の症状が現れる。この時期が解毒期(1期)であり、身体・精神症状の対応となる。それが過ぎると身体・精神も安静してきてリハビリテーション期(2期)に入っていき、断酒治療プログラムへの参加となる。

4問目


第101回 午前73問

統合失調症のAさんは、看護師に促されるまで入浴しようとしない。身体は自分で洗うが、いつも洗い残しがみられ、看護師が洗い残しがあることを伝えても、Aさんの行動に変化はみられない。

看護師の対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. 洗い残しの部位を詳細に指摘する。

  • 2. 洗い残しによる感染のリスクを説明する。

  • 3. 入浴時に困っていることはないか尋ねる。

  • 4. できるようになるまで看護師が全身を洗う。

解答

×1. 洗い残しの部位を詳細に指摘する。
洗い残しのあることを伝えても、Aさんは行動の変化はみられないので、詳細に指摘をしても同様に改善はみられない。

×2. 洗い残しによる感染のリスクを説明する。
洗い残しが感染の問題であることを指摘し、なぜ問題であるか説明しても改善はみられない。

3. 入浴時に困っていることはないか尋ねる。
入浴時に困っていることがないかを尋ねることは、入浴しない理由や洗い残しの原因についてのアセスメントにつながる。

×4. できるようになるまで看護師が全身を洗う。
日常生活動作の自立が基本なので、看護師の行きすぎた介助は自立の妨げになる。

Aさんのできる日常生活動作を生かした対応を考えよう。


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