ウィリアム・ギブスン、パッド・キャディガン『エイリアン3』の読書メモ(またの名をひとり読書会) 4-5章

ウィリアム・ギブスン脚本をパッド・キャディガンが小説に。紙のものは来年発売だが電子版は手に入るので、ちびちびと読むことにしました。せっかく読むので、読書メモをとっていきます。

①あらすじ②疑問点③読めない英語の3つをメモしていきます。当然、誤読の可能性もあるので、①あらすじも「自分がわかった範囲で」ということになります。ので、興味がある人は、なにより自分で読むことをお勧めします。なお③についてアドバイスをしていただけるgenerousな方がいたら、遠慮なくお願いします。

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①あらすじ
・Anchorpoint(宇宙港?)。ウェイランドユタニの組織研究所tissue laboratoryで5年契約で働いているタリーTully。つねに増築中の宇宙港で、せまい小部屋cubicleを割り当てられ、生活している。
・窓はつけなければならない規則。圧迫感、閉塞感。上司Chief of OperationsのジャクソンJacksonからスラコ号の調査命令がでる。3人の乗組員+アンドロイドの下半身bottom halfがあることはわかっている。
・スラコ号が来る前に、軍科学者・兵器部門から人がやってきている。彼らはスラコ号を生物災害対象として取り扱うように求めている。タリーはbiotech生物学者として参加しなければならない。

②疑問点
・アンカーポイントがいまいちわからない。宇宙港? UPPはどうなった? 通過したあと? ビショップの上半身はUPPが持っていったということか?

③読めない英語
Places like Anchorpoint were resumé fodder—you paid your dues by taking whatever contract was available in the middle of nowhere so that later, you could get the position you really wanted in the middle of somewhere better.【訳】アンカーポイントのような場所は履歴書のネタになる。人里離れた場所でなんでもいいから結べる契約を結ぶことで使用料を払い、あとになって少しはマシな場所で本当にやってみたい仕事にありつけるようなる場所。
resume fodderがそもそもわからない。のでハイフン以下で説明をしているのだろう…。がこういうことなのかもわからない。in the middle of nowhereは辞書に載っていたが、in the middle of somewhere betterはその表現をヒネついしものだと思うが。

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①あらすじ
・アンカーポイントのデッキ。生物災害用装備をしたもの。海兵隊もいる。ものものしい雰囲気。タリーは事情がよくわからない。が、ヤバいことだけはわかる。
・海兵隊員(Skyre, Ocampoなど)といっしょにタリーもスラコ号の中に入る。先発部隊。睡眠カプセルで治療が必要な海兵隊員=ヒックスを見つけ、運び出す。少女=ニュートと女性=リプリーのカプセルも見つける。隊員スカイアがゼノモーフに背後から襲われ、胸を貫かれる。海兵隊員による発砲。酸性の体液が飛び散る。
・タリーはカプセルの中の2人を出すように命令される。カプセルの上に別のanotherゼノモーフが降りて来る。カプセルの中の女性(リプリー)は目覚めて助けを求めるがカプセルのふたは開かない。そうこうしていると火炎放射器でゼノモーフごと焼かれる。
・タリーは意識もうろうで海兵隊員に引っ張り出される。

②疑問点
・リプリーは死んでしまったのか? ニュートも?
・エイリアンの襲撃、早いなあ…。この間見直していたら映画『エイリアン2』でエイリアンとの本格的な戦闘になるのは、実は1時間ぐらい。2時間の映画なので、半分ごろになってようやく戦闘なのだ。まさか5章でこんな展開になるとは。

③読めない英語
Tully had a clear moment to notice how Skyre’s biohazard suit went on collecting his blood before all coherent thought ceased. Everything else should have ceased as well but the Marine continued to rise upward like the subject of a sadistic magic trick.
【訳】タリーには、はっきりと頭が働かなくなる前にスカイアの生物災害用スーツが血を吸い続けていく様子がはっきり見えた瞬間があった。他のもの全ても彼の思考と同じく止まっていただろうが、その海兵隊員は、嗜虐的な手品の仕掛けに引っかかったもののように、上へと上昇し続けた。
Everything else should have ceased we wellがまったくわからん。shouldも謎だし(「〜だろう」と推量で訳したが)、as wellが「何と」同じくなのか。

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