補助金を受けた人は経費と収入がずれる?文化庁の補助金の確定申告。

おはようございます。ファゴット奏者の蛯澤亮です。楽器を吹いたり、youtubeやnoteで情報を共有したり、コンサートの企画運営をしています。一緒に人生を楽しんでいきましょう♫

さて、今回は補助金の確定申告の情報です。私が疑問に思って調べたことを含めて情報発信します。

補助金は課税対象

「持続化給付金は申告しなくて良いらしいよ」という謎の噂が広がってたこともありますが、行政から受けるお金のほとんどは申告しなければいけません。しなくてよいのは全員もらった10万円の定額給付金です。持続化給付金は課税対象です。私が申請した当初、これが課税対象かどうかが明確でなかったので受け取り口座を個人口座にしてしまいました。事業口座にしたかった。。。

さて、補助金ももちろん課税対象です。補助金で事業を行った結果、利益が増える人だってもちろんいるわけで、所得が増えれば税金は増えます。ですので「補助金だから税金納めなくていいだろ」って考えはナシです。

補助金は去年の収入?今年の収入?

これは私がわからなくて調べたところです。補助金はいつの収入になるのか。

まず、第三次募集までに応募した人はこれが疑問になるはずです。というのも補助金が下りることが確定したけど、まだお金が入っていないという人も多いでしょう。

私の場合、第一次募集で申請しましたが、実施期間ギリギリまでコンサートを行ったので実績報告は遅くなりました。その後、二回やりとりをしてますがまだ確定に至っていません。この場合、いくら下りるとわかっていても、確定通知が去年までに来ていなかったら補助金は今年の収入になります。

この確定通知がいつ来たのかが、去年か今年かの分かれ目のようです。

私の場合、確定通知がまだ来てないので補助金は今年の収入、つまり来年の確定申告で申告することになります。

既に口座に振り込まれた概算払いはいつの収入になるのか

次に疑問になるのはこれです。

前払いを申請していた人は既に口座に文化庁から入金されているはずです。最大で申請額の半分が前払いしてもらえるという話でしたが、これはどうやら違うようで、個人だと最大20万円いうことです。私も前払いを申請していたのに20万円しか払い込まれなくてなんでだろうと思っていたのですが、いくら補助金出すか決まってない段階でとりあえず出す前払いとしてはこれが上限になってしまうと解説していた専門家がいました。

ということで個人だと多くて20万円が前払いされていると思います。

追記
文化庁のよくある質問の答えに第四次募集ではこの上限が撤廃されることが書かれていました。

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ということで第三次募集までに概算払いを申請した方は既に口座に振り込まれています。では去年の収入になって今年の確定申告に記載するのか?と思ったら違うようです。

確定通知が来た時点で、その年の収入になる。だから前払いを去年もらっていても今回の確定申告ではなく、来年の確定申告で申告するということ。

オンカクさんの動画でも解説してました。

画像1

てことで、去年、前払いされていても、前払いと今年の残り分とを合わせて今年の収入になります。

補助金で使った経費はその年のもの

では経費はどうなるのか?

経費はその年に使ったものがその年の経費になります。

ですから去年使った経費はそのまま計上します。文化庁の継続支援で補助されたものも全てそのまま経費として申告します。

つまり、補助金の収入は今年にずれ込み、経費は去年のままです。ですから補助金収入と補助金に申請した経費計上は年がズレます。

補助金→確定通知が来た年に計上
経費→支払った年に計上

ということは確定通知が今年来る人は収入と経費の申告が一年ずれてしまうわけです。

ですから収入が少ない人は場合によって赤字になる可能性もあります。収入が少なくて経費が多いですからね。そして、人によっては来年の収入がどっと増えて、経費が少ない場合は黒字になって所得が増える可能性もあります。その場合、税金が増えますので今年は対策が必要ですね。

知れば何てことない話

こういう職業の人に聞くと「え、なんで?」ってことは思わない方が簡単とのこと。「こういうもの」と単純に理解して順応していくと簡単だと言われました。

情報として知っていればそれだけで事務的にできるし、それによって得をすることもあります。今はさまざまな情報発信がされてますので噛み砕いた情報を取ることもできます。ぜひ音楽や自分の分野だけに頭を固定せずに、事業者としての感覚も作っていきましょう。

それではまた。今日も良い一日を。

蛯澤亮でした。
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