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巡り巡って。

先日、実家にいた頃からお世話になっている保険屋さんが久しぶりに家に来てくれました。
私の家族もお世話になっているので
春に「祖父が亡くなった」と連絡を受けた時はびっくりした、という話に。

保険屋さん、実は亡くなるちょっと前に祖父から連絡があって実家に行ったそうで。
母はその日、仕事。
祖母はデイサービス。
実家には祖父1人。

その時はまだまだ元気だったと。
でも…その頃から誰にも言わずに終活を始めていたのでしょうね。

保険の見直しや保険内容についていろいろ確認したり
必要なところは変更手続きをしていたり。

家族に心配かけないようにという思いから
祖父は熱心に保険内容のことを聞いていたそうです。

だいぶ前に運転免許を返納した祖父。
病院や銀行、役所などに行く時は私と母が交代で送迎していました。

「ミーアさんはよくおじいちゃま、おばあちゃまのお世話をしていたそうで。
おじいちゃま嬉しそうにお話してたわ。」と保険屋さんに言われました。

祖父は「孫がいろいろ連れて行ってくれるんだ」と
私の知らないところでニコニコ保険屋さんに話していたそうです。

頑固で気難しい一面がある祖父。
なかなか休めない仕事をしていた私の母。

自分の計画や予定を思い通りに進めたい祖父。
祖父に合わせて仕事を休むのが難しい母。

祖父と母の都合が合わず
緊急で私が呼び出されることも多々ありました。
みんなそれぞれの生活に忙しい中、都合を合わせるのもなかなか大変です。

母は「じいちゃんは私よりも、孫の言うことの方が聞くから」と冗談交じりに言い出すし。笑
忙しい母に代わり、人生の後半の送迎はほとんど私でした。

私は在宅勤務なので比較的、都合がつきやすいのは事実。
私にとって祖父の送迎も日課みたいなものでした。

祖父は母の忙しさも
私が家事と育児と仕事の合間に都合をつけて来ていることも分かっていたのでしょうね。

「おじいちゃま、あなたのことよく褒めてらっしゃった」と。
昭和初期生まれの祖父は頑固で
面と向かって誰かを褒めたり、自分の気持ちを伝えたりするのが苦手です。

実家に住んでいたころは、その性格から祖父の気持ちが私や家族に上手く伝わらず行き違いや喧嘩になることも多々ありました。
今となっては良い思い出だけど。

それを聞いて
「生きてるときに褒めてくれよ、じいちゃん!」って思ったけどさ。笑
こうやって巡り巡って祖父の気持ちを知ることができたので嬉しかったです。

保険屋さん、人生でぇベテラン級のオバチャンなのですが
めちゃ天然素材で。
自分の車に付いているナビを使いこなぜず、我が家付近をウロウロし
約束の時間を1時間ほどオーバーして
我が家に来た、という話もコチラに置いておきます。
そういう時は早めに電話ちょうだい。笑

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