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海 その愛。

「お父さんが帆船を作ったよ。」
先日、そんな電話が実家の母からかかってきました。

帆船と言っても本物ではなく、プラモデルです。
父は昔から1人でコツコツと作業することが大好きな人で。

実家のガレージには、
おそらく一般家庭ではあまり見かけないと思われる設備や工具が揃っています。

そこは父の秘密基地。
所ジョージさんの世田谷ベース的な。

私の父はどちらかというと静かで、所さんほど明るくはないです。
でも、中身や考え方が所さんに似ていると思っています。

小さい頃は父と一緒にガレージに籠って、
作業するのを手伝ったり、邪魔したり。笑

父が作ったラジコンカーやラジコンヘリが私の遊び道具でした。
今思えば、高価な物だったと思われますが…。

広い公園で走らせたり、飛ばしたり、壊しちゃったり。
自由に使わせてくれました。

あの頃は公園でラジコンしても怒られない時代だったのかな…?
今の時代は難しいですな。

父は自営なのですが、こんな状況なので仕事が減少。
空いた時間を利用して趣味に没頭したようです。
その結果、完成したのが冒頭の帆船です。

父のことだから、
私が想像しているサイズよりも大きいものを作ったんだろうな、
…と、ある程度の予想はしていたのですが。

実家に鎮座していた帆船は、
私の想像をはるかに超える大きさでした。笑

たぶん…
高さ120㎝/横幅100㎝くらい(推定)
実家のサイズに対して帆船のサイズが大きいよ、父さん。

キレイに塗装して、
船体の側面には金のワイヤーを自分で曲げて加工した飾りが付いていました。

父は隣の部屋で仕事をしていたんだけれど、
実家の帆船を見に来た、と声をかけたら
嬉しそうに部屋から出てきて解説してくれました。笑

昔からこうだったなぁ~。
変わらんなぁ~。

おかげさまで、あなたの娘は、
リカちゃん人形よりも工具。
フラフープよりもラジコンヘリ。
モータースポーツとアイルトン・セナが好きな女の子に育ちました。笑
ありがとう。

来月の父の日はボトルシップを贈ろうか検討中です。
大きいものを作ったので、次は小さいものを。

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