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精神的に未熟な子ども達がSNSを活発に利用して思うこと

とある女子生徒から今日聞いた話。
「ラインで1時間既読がつかないだけで怒る子がいる。」
「ライングループに参加しないとハブられる。」


さてこのセリフを見てどう感じるだろうか。
良い印象を持つ人はいるだろうか。

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1990年生まれの自分は、デジタル機器の進化とともに成長してきた。
いまの連絡手段の主流はラインかもしれないが、昔は別の連絡手段があった。

・手紙
若い世代は人に宛てて書いたことある人は少ないかも。自分もほとんど記憶にないが、幼少期に同級生と手紙のやり取りをしていたらしい。
「ずっと一緒にいようね…」なんて書いてあった。どうして非モテになってしまったか不思議で仕方ない笑。

・電話番号交換
携帯をもっていないときはこちら。相手の家に電話して
「○○さん(くん)と変わってくれますか?」
この一言を伝えるのがドッキドキだった。
学年の連絡簿なんてものもあった。(今は個人情報保護により消滅)

・メール
連絡先はアドレスを手入力でなく、赤外線通信(数センチに携帯同士と近づけると相手に自分のアドレスが贈られる)で交換したり。
今のライングループのような複数のメールに一斉送信できる、メーリングリストってものあった。

今はすぐに文字も音声もやりとりができる時代となった。
連絡のスピード感が昔とは比べものにならない。
「既読スルー」や「未読スルー」なんて言葉も生まれた。

上の生徒の話にもどるが、一部学校でも問題となっているらしい。
どこまで親や先生が介入するか難しいところだが、一つだけ共通していることがあると思う。

「子どもの自助努力でスマホ利用を制限するのは限界がある」

まだまだ安定して「自分」がおらず精神的に自立していない子も多いため、傷つけるような発言、連絡で人への配慮に欠く子も少なくない。
ラインを1時間で返事をすることが困難なことも容易に想像できると大人は思うかもしれないが、どうやらそうでないらしい。

返事をしない→無視した→あいつは悪い奴だ→仲間外れ
というループも実際に起きている。

色々なコミュニティに所属していればそんな人気にしなくていいよ。と考えるかもしれないが、拠り所が学校しかない子はそうはいかないらしい。

そのためには子ども達を守ってくえる「しくみ」の存在がいる。

・人の立場に立って物事を考える訓練をする(学校での取り組み事例あり)
・スマホ利用の制限を設定する(夜10時から朝7時まで利用不可など)

などなど。

自分を抑制できない、リテラシーも高くない子どもだからこそ、しくみによって守っていく必要があると思う。


納得いかないことには数秒で感情的になってしまって反抗期真っ盛りの昔を思い出すと、人への配慮を欠いてしまう子の気持ちもわかるんだ…。

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