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【常在戦場】職業訓練校の教室に貼ってある言葉の意味。

日直さん

自分が通う職業訓練校では、
昔懐かしい【日直当番の日】があります。
出席番号順に回ってくるその日には、
朝一番でスピーチがあります。

クラスの全員が一巡ごとに同じテーマで、
時間は2分と決められており、
その時間内でテーマに則り、各自お話をします。
狙いは【面接対策】。

まだ始まって少しなので、全員のお話を聞けたわけではないのですが、
それぞれスピーチ後に、先生からのダメ出しがあります。
傍から聞いてて、これは良いね!と思っても、必ずダメ出しです。

もちろん、時間をオーバーしていたり、
声が小さくて聞き取りづらかったり、
要点を得ていなかったりと、それぞれに課題はあります。
しかし、中には「おお、素晴らしい!」と感じるものもあります。

今日、そんなスピーチがありました。
しかし終わった瞬間一言、「早口すぎる」と変わらず厳しいお言葉。
2分という時間を意識すると、どうしても早口になってしまうんですよね。

「戦場カメラマンって人いるでしょ?あの人ものすっごく話すのゆっくりだよね?
ゆっくり話しているからこそ、信頼感があるんですよ。
そして、ゆっくり話すことで、考えながら話すことができる。
無駄なえーとか、あのーとかないんですよ。」

なるほど。と、思わず頷くと共に、
さすがは、職業訓練学校!と膝を打ちたくなりました。


常在戦場

一度たりとも褒めません。
きっと、あえて否定しているのだと思います。

教室上部には「常在戦場」と記載した表示があります。
これは「いつでも戦場にいる心構えで事をなせという心得」なのですが、
訓練に挑む際も「仕事で使うこと」を常に意識しながら学習してください、
という意味で残しています。

先生からのメッセージ


教室が戦場だとするならば、先生たちは戦場での上官です。
討ち死に(就職できない)することが無いように、
指揮官としての役目を全うしているだけなんだと。

もちろんビジネスですから、訓練校としての実績が重要なのも、百も承知です。
始めたころは就職率40%くらいで、ハローワークに就職率が低いことを謝っていたのが、
今は低いと60くらい、おおむね80%オーバーで、
1~2位を争う上位だと話してました。

なんなら、学校に入れなかった人ばかりの区域の、
ハローワーク担当者さんからは、
「どうやったら入れるんですか?」と聞かれるほどだとか。

そんな常在戦場の教室では、自分の身は自分で守らなければなりません。
あちらこちらで仲良い同級生が出来始めてはいますが、
残念ながら、思っていたのと違ったのか、既に一人脱落者が出たようです。

孤独な就職戦線で励まし合う仲間づくり(笑)は、
先生からも強く奨励されています。
卒業のころ、果たして何人生還していて、
何人が希望通りの目標達成しているのか。

もちろん、自分は笑っているうちの一人になっているはずです。

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