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あなたにとって働くとは?

みなさんこんにちは!たくみです。

このノートに目を通して頂きありがとうございます。

今回は「あなたにとって働くとは?」について書いて行きたいと思います。

世間一般でいう単純な考えだと
”生計を維持するために、一定の職に就くこと”
ですが、今回はぼくの個人的な「働くとは」について考えてみました。

結論から言いますと、ぼくにとって働くとは、
「人を強くする事」です。

おいおい、働いたって強くするってどういうことだよ?とか
働くってやっぱりお金のためにするもんなんじゃないか?ってお声が聞こえてきそうです。
実際ぼくもお金のためにやるもんだと思っていました。


でも、実は働くって「人を強くする事」だなって感じるようになったエピソードがあるので、お話していきたいと思います。


大学を卒業して、新卒として最初に入社した職場での出来事でした。


「ばっかもーん!」


学生時代は、ホームセンターコーナンで高校1年生から8年ほどアルバイトをしていました。
浪人して予備校の夏期講習で2ヶ月近くシフトの休み希望を出したりなど、
いろんな面でかなり融通が利くようになっていたので、ぬくぬくぬるま湯アルバイターとして過ごしていました。
要するに8年もいると働くことに何の感情もおきず、常に凪の状態で働いていました。

そのまま「ぬるま湯社員」になれたらな!って考えてたので、はじめは失礼ながら事務職ばかりで就職活動を始めた。
でも資格もスキルもなさ過ぎてあえなく断念。

仕方なく営業職で就職活動をする中で、大学3年生の終わりには
「社会人になるにあたって、こんなぬくぬくぬるま湯アルバイターではダメだ!」と考えが変わり始めました。

大学を中退して先に社会人として奮闘する友人や、ぼくが浪人しているので先に卒業して入社している同級生だけど先輩の話を聞いて、
ゴリゴリでアツアツの熱湯風呂のような営業会社
ぬくぬくぬるま湯根性を叩き直してやろうと思うようになったのです。

「年収500万稼ぐぞ!」とビジョンを掲げて入る会社を決めました。

入社した会社は、大阪市内でワンルームの部屋が入ってそうなイメージの
縦に細く長い感じの自社ビルを持つ会社で、
同じビル内でグループ会社化していました。

営業職は株式会社を3つに分けられていて、新卒入社の同期11人が3分割して配属されました。ぼくは確か4階だったと思います。

4階はデスク10席ほどの広さで、端っこにはポコッと窪んだところに応接室兼常務のデスクがあって、ほか2社が課長、主任がトップの中、係長はいたが、基本的に常務が直接営業を見ている部署という環境でした。

営業以外の雑務もすべて新入社員の定常業務に入っていました。

朝は、6時半に家を出て、トイレ掃除に始まり、
先輩方のデスクの掃除、そして常務のデスクの掃除をします。
特に常務のデスクだけガラス張りのデスクで糸くずが残りやすいのでしっかり水拭きしてから、乾拭きするように指導されていました。

その後、チーフ、係長、常務は順番に定時に出勤してきます。

お昼は、小学生時代に流行った手紙回しのような要領で紙切れを全員に回して、書かれたメニューを「街かどや」に電話。立て替えて受け取り、昼休み中にゴミ箱を空にするのもすべて新人の仕事でした。



そんな定常業務をしながら営業をしていた週半ばのある日のことでした。

常務がデスクに座った状態で、なにやら先輩らを呼び出します。

「ちょっとこい!」

何事かと様子を伺っていると、
今度は先輩が新人も来いという感じで呼び出されました。

行ってみると、先輩の背中越しにちらっと見える
岸田総理を厳つくしたような顔の常務が、かなりのお怒りモード

話を聞いていると、
「朝の掃除で常務のデスクを掃除したのは誰なんだ?」と。

ぼくは基本的にトイレ掃除を担当していることが多かったので、誰が常務の机を掃除したのかはわからなかったんですが、結局、連帯責任で新人が掃除してたということになりました。

と次の瞬間、

「ちゃんとやんらんかーーー!!!」


ビリビリと響く常務の怒号が響きわたりました。
「こういうことが雑だから、件数の伸びが悪い」
「たるんでる、しっかりやれ」


国民的アニメ「サザエさん」の波平がカツオに向かって「ばっかもーん」
とカミナリを落としたような感じで、
オフィス内に風など無いはずなのに、すごい衝撃波の風を感じたのを今でも鮮明に覚えています。

先輩の背中越しに、ぼくはビビッてぶるぶる震えていました。

タバコを吸いながらアポ電したり、
誰かがアポを獲得した瞬間に一斉に大拍手をしたりと、
ドラマで見るような光景がリアルに繰り広げられていた出版社だっただけに、この後、殴る蹴る、若しくはそれに順ずるナニかが始まるのか?と。

でも結局、心配したようなことは起きませんでした。

というより、一瞬の怒号が終わるや否や、
「よし、これで大丈夫。戻っていいよ。」
キリッ!ニコッ!


ってされて怒号タイムは終わりました。

常務が理不尽にも感情的になって怒り狂い出したのではなく、
商談のアポ取りが週半ばで1,2件みたいな、
なんとも寂しいホワイトボードになっていた状況下で見つけた
わずかな気の緩みから、
「喝」をいれて社員全員を引き締めた。

成果に繋げるための「施策」だったことが最後のひと言でわかりました。

これまでぼくは怒られる事が決して少なくはなかったので、
感情的で苦情的な怒りと捉え申し訳なさだけ感じてました。。
でもこの出来事で、
「喝」をいれる意味でやってることもあるんだと。
働くことで成果に繋がって成長し強くなれるんだと考え方が変わりました。


「つるタバコで歯がボロボロ


よくチームを組むことが多かったのが鶴崎チーフという方でした。

トップセールスを出してチーフに昇格した直後で
ノリに乗っている人だ!と僕自身意図的に話しかけたりしていたので、
すごくお世話になりました。

ただ、大事な場面でスーツのジャケットを間違えてきて、
ぼくのスーツと一時的に交換してくれって頼んできたり、
タバコで歯がボロボロだったりと少し抜けてるところもありましたが。

営業は、金土に出張でアポ先を訪問して回るので、
木曜が締め切りで営業日は月ー木の4日間。
この4日間でアポが取れなかったら、0(ボウズ)に終わってしまいます。

鶴崎チーフは新卒だからってボウズで終わりそうになったときも、
暴れ狂うことも無く(別のチーフのときは暴れ狂われてました)獲得できるように適宜アドバイスしてくれていました。

時には、ぼくの「年収500万稼ぐぞ!」というビジョンを知ってか知らずか、やる気を出させようと給与明細を見せてくれたりしました。
実際に月の明細で50万を越えていました。

その甲斐もあり、
新卒内で最速でインセンティブを獲得することが出来ました。

タバコで歯がボロボロの鶴崎チーフに付いて間違いは無かったと。

成果を上げることが出来たのは、苦しいときも、出張先での記事掲載交渉は達成させようと粘ってくれたり、応援してくれるメンターがいたことで、
最速でインセンティブ獲得が出来たんだと思います。

働くことでメンターに出会うことが出来て、
目標達成の為に走り続けることを辞めなければ強くなれると知りました。

ただし、給料日に確認したインセの金額が1万円だったので、
稼ぐことの厳しさをしり絶望したことは、若さゆえのご愛嬌です。



・最後になりますが


働くとは、当然成果を出して利益を追求することになります。
利益が無く働くことは基本的にありえないでしょう。

ただ、その利益を追求するためには、さまざまな人間と出会い、
自分の能力と向き合うことが必要です。

切磋琢磨、己を強くし、仲間も強くする。

結論、ぼくにとって働くとは、「人を強くする事」です

とはいえ、まだまだ強くなる道中なので、
今後はより一層ちゃんとやって生きたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

by匠

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