短い髪が好き

髪の短い女性にどんな印象を持つだろう。

活発、明朗、スポーツ出来そう、サバサバしている、オンナオンナしていない。アクティブでポジティブな印象を抱く人が多いのではないだろうか。

「女々（めめ）しい）」ではなく、「オンナオンナしている」の意味は男性には分かりづらいニュアンスを含んでいる。

・女性同士の交流において、暗黙のルールや面倒な感情、執着が強い

・他の女性の男性に対する接し方や言動、服装などを細かにチェックする

・普段は「男も女も関係ない」といった態度を取っているが、面倒ごとや体力を使う場面になると「女性」であることを主張し、逃れようとする

・表面上はうまくやっているつもりだが、常に腹に一物（いちもつ）を抱え、言いたいことは直接言わずに陰口を叩く

これが悪いイメージでの「オンナオンナしている」女性の一例だ。

私にもそういう部分はあるし、女性に限らず人間誰しもこういうところを持っているものかもしれない。

逆にマイナスの要素ばかりが「オンナオンナしている」とは限らない。
女性しか持っていない繊細な感覚や可愛らしさ、いじらしさもそれである。

短い髪の女性が「オンナオンナしている」部分が少ないかと聞かれたら全力否定するが、見た目で人のイメージはほぼ９０％決まるという。

10代後半で初めてお付き合いした男性は髪の長い女性がタイプだった。

妹が2人居たが、どこか女性に幻想を抱いており「女性は絶対にスカート」「女は男の3歩後ろを歩け」など、田嶋 陽子が聞いたら「そんなのおかしいよ！」と激高してぶった斬られるようなことをよく言っていた。

最初のうちは彼に好かれたいがあまり、健気に髪の毛にエクステを付けてみたりしていた。
バストトップが隠れる位の長さになったのは、あの時が最初で最後。

自分でも見慣れない自分の髪型に新鮮さを感じたし、彼は私を抱き上げくるくる回したほど喜んでいたので私も嬉しかったのを覚えている。

しかし心の底ではある思いがずっとくすぶっていた。

「髪型しか変わってないのに…」

あれから十何年。
疲れが溜まってきたり、やる気が無くなってくると髪を切りに行く。

自分の中で髪を短くすることはリフレッシュと、本来の自分に戻る儀式のようだ。


思い返せばあの時、無理して自分の気持ちを抑え彼に好かれようとフェイクのロングヘアをしていた自分に対する反発心が、今の「短い髪好き」に拍車をかけているのかもしれない。

「私は誰にも左右されない」「私の人生は私が決める」

そんな意思表示が私のショートヘアには表れている。
とか言っておく。（単に手入れが楽だからというわけでは…ない）

もちろん今は誰がどんな髪型を好きでも関係ない。
自分が気に入っていればOKだ。

それでも好きな人には私の「オンナオンナしている」部分が顔を覗かせて、ついつい好奇心で聞いてしまう。

「長い髪と短い髪、どっちが好き？」

正解は…

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🍀あとがき🍀

越後製菓！ではない。