チガサキ⊿ライフ113 : 餃子 (餃子の王将)

1. 定番

　子供の頃、家族で偶に行く外食と言えば、近所の商店街にある“餃子の王将”だった。外食の響きだけで、当時は随分贅沢なイメージを持っていた。一人暮らしを始めた学生時代には、安くてボリュームの有る店として重宝した。そんな王将が、関東にまで勢力を伸ばしている。

2. 勝ち組

　不景気と言われる時代にでも、王将フードサービスの業績は良かった。牛丼、ハンバーガーなどのファストフードと、一般的なファミリーレストランのほぼ中間の客単価のポジションを確保し、その利益率は外食産業の雄・マクドナルドを大きくしのぐ優良企業である。

3. 行列

　大阪出身者から見ると信じられないが、近くの王将には連日行列が出来ていた。違和感を感じながらも、親譲りで王将好きとなった子供たちを連れてちょくちょく昼食に訪れる。何時も炒飯と餃子と生ビールを頼む父親に影響されてか、息子は炒飯のみを決まって注文する。娘はと言うと、「餃子の店に来たのに、餃子以外はいらない。」と男前な台詞を吐いて、餃子の一人前だけを注文して、ぺろっと平らげる、嬉し恥しの王将通となっている。