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ビジネス出張記036 : 韓国語

1. ハングル

 韓国語が話せないと、夕食を食べるだけでも苦労する。雑居ビルが立ち並び、看板は全てハングルで掛かれている(タイトル写真)。まともな店か、怪しい店か、はたまた高級な店なのかすら判断がつかない。何度も訪問している国だが、一人で行動する事は少なく、誰かに連れて行ってもらうので進歩が無い。ぼられないチェックポイントの、窓が広く見通しが良く、大通りに面して、地元客が入っている3点を満たす韓国料理店を探した。

2. クレジットカード

 土砂降りの雨の中、漸く条件を満たす店を見つけた。現金が無いので、クレジットカードが使えるかの確認しようとしたが、そんな簡単な事でも時間が掛かる。なぜか分からないが、VISA等のカードが使える事を店先でアピールしている店は韓国では少なかった。カードを見せながらジェスチャーで、男の定員と確認し、どうやら使えそうである事が分かった。

3. 言葉の壁

 安心して店に上がろうとすると、指を3本立てて何か言っている、「なんでやねん、1人やわ。」と思わず日本語が口に出ながら振り向くと、びしょ濡れの綺麗な女性客が2人入ってきたところだった。そう言えば、ついさっき交差点の信号待ちで隣に立っており、私と全く反対の方向に歩いて行った女性達であった。この奇遇なタイミングに、気の効いた台詞を冗談交じりで言う絶好のシーンであったが、異言語の壁は高い。複雑な苦笑いで、首を振る寡黙なおっさんの振る舞いしか出来なかった。言葉は通じずとも写真を指差して注文し、ぐつぐつと煮立った石鍋の料理を食べた。何を食べたのかは分からないが美味しく、雨で冷えた体と少しへこんだ心まで暖めてくれた。

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