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プライベート旅行記121 : シンガポール (マーライオン)

1. 実物

 家族旅行は、シンガポール。奮発して取った高級ホテルは、オーシャンビューの部屋からマーライオン(タイトル写真)が小さく見えた。ビデオカメラの望遠機能で確認した息子は、ホテルのメモ帳に、さっそく恐ろしく下手な絵を描いていた。

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第一形体

2. 第二形体

 二日目の午前中は、ツアーの市内観光に参加し、マーライオン公園で実物を間近で見た。世界三大がっかりと前評判が悪かったが、息子が思ってたより大きかったらしく、結構喜んでいた。暑くて、写真撮られるのが嫌いとすぐに離れた女組と違い、記念写真を息子一人で撮った。その後にホテルで描いた絵はリアリティを増し、斜め後ろから見た水を生き良いよく吐き出す絵で“第二形体”と銘打っていた。

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第二形体

3. 第三形体

 もともと乗り物酔いしやすい息子だが、飛行機で吐いたことは今までなかった。しかしながら、シンガポールから羽田への帰りの便では、初めて本格的に酔っていた。トイレの前で立って耐えていたが、誰かがトイレに入っているタイミングの悪い時に、耐え兼ねて嘔吐してしまった。慌てて差し出した袋が間に合わず、マーライオン顔負けに噴射された嘔吐物が袋の端に当たり飛び散り、私の目の中に入る惨劇となった。汚れたTシャツは、機内のごみ箱にすて、裸にパーカーのワイルドな“第三形体”であった。

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第三形体

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