チガサキ⊿ライフ086 : 登園拒否

1. ずる休み

 「幼稚園に早く行きたいなあ。」と言っていた息子だが、入園式で少し怖気づき、初日の登園ですっかり嫌になったようで、最初の一週間で二回のずる休みをした。姉から「駄目だよお。」と執拗な批判を受けていたが、一回目は「お腹が痛い」と言い、二回目は「体操が嫌」と理由をつけて休んだらしい。

2. 言い訳

 金曜日は何とか幼稚園に行ったらしく、日曜の晩に私が「明日は幼稚園に行くよなあ。」と息子に尋ねると、「先生が明日と明後日休みだと言っていたよ。」と口を尖らせて言い出した。妻に月曜日に幼稚園が有る事を確認したが、それでも、「えー、先生は休みだって言ってたって。」と頑なに月曜と火曜を休もうと頑張っていた。金曜日に先生が言ってのは土日が休みである事だと説明すると、納得したものの残念そうに「先生が言ってたのは、今日の事かあ。」と小さい声を漏らしながら肩を落としていた…。

3. 偽装

 一夜明けて月曜の朝は、父親の手前しぶしぶ着替えて幼稚園の準備をしていた。しかし、私が出勤の為、2階のリビングから玄関に降り、父親の顔が見えなくなると、「やっぱりいけないよ。」と息子の妻に訴える声がした。結局妻に火曜日からは行くと約束して、三回目のずる休みをした。姉に煩く言われるのがよっぽど嫌なようで、姉が小学校から帰ってくる時間には、そわそわしだして幼稚園の服に着替えようとしたらしい。それでもその時の約束は守り、火曜日は幼稚園に行った。火曜日に何があったのかは分からないが、帰宅後に「もう大丈夫。幼稚園が楽しくなってきた。」と妻に伝えたらしい。本人の宣言通り、それからはしっかりと登園していた。

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