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プライベート旅行記080 : 成田空港 (漢字)

1. パンフレット

 成田国際空港のフロアガイド(パンフレット)は、日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁體字)の5種類が発行されている。2種類の中国語と日本語の3冊を取って、夕食を食べながら比較して漢字の分析をした。

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フロアガイド

2. 繁体字

 中国本土では1950年代に系統的な簡略化され、簡体字は逆に分かり難い。しかし、台湾で使われているのは繁體字(繁体字とも書く)の方で、日本でいう「旧字体」に近く分かり易かった。歴史のいたずらとも言えるが、漢字が伝わった島同士での親和性は興味深いものがあった。そもそも漢字に興味がある息子は、すっかりはまって、台湾旅行は漢字クイズの旅になった。

3. 小心

 台湾空港に到着し、トイレに行くと清掃中の標識に“小心”と書いてあった。「滑りやすいので、注意せよ」との意味で小さい心を持てとのメッセージは伝わる。高速道路では“注意”と書いた標識を見つけ、日本語が話せるドライバーに違いを質問した。どちらも似た意味だが、“注意”の方が強い意味を持ち、“小心”は「気を付けて」との意味合いであるらしい。そのドライバーは東京で5年間留学経験もあり、ゆっくりだが流暢な日本語を喋った。せっかくなので台湾語の発音を覚えておこうと、“小心”は何て発音するのかと聞くと、物凄くゆっくりとした口調で、丁寧に「しょ う しん」と言った。ふりを利かした神妙な表情で、ゆっくりと間をためたうえに、日本語と同じ発音だったので、家族で笑わされた。

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