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ビジネス出張記065 : 機内食

1. 時間帯

 機内食を昼食や夕食の替わりとするかは、時間帯と同行者がいるかによって違う。出発の1時間後に出されるので、昼食を取るべきかどうか迷うところである。1人での出張時は絶対に食事を取らずに搭乗し、機内食を正式な食事とする。しかし、同行者が居る歳は、その方との強調が必要となり、場合によっては機内外での食べ過ぎの状況で体重増加の王道となってしまう。

2. エミレーツ

 深夜に出発するエミレーツであるが、機内食が贅沢すぎて夜食にはかなりヘビーである。ウェルカムシャンパンから始まり、寿司まで上品に出てくる。良すぎて文句を言うのは贅沢な話であるが、“出された物はすべて残さず食べる”ことが叩き込まれた私には悩ましい問題である。

3. アリタリア

 イタリア料理と期待する事無かれ、アリタリアの機内食で出されたマカロニは、イタリア料理とは思えないゴムのような感触であった(注:2000年代)。コーヒーカップは非常に安っぽい作りで、細すぎる取っ手は、コーヒーを注ぐとその重さに耐え切れずしなって飲みにくかった。JALでは会社の会議室と同じく、茶色のしっかりした取っ手に、取り外し式のコップをつけて機能的且つコストを抑えた工夫がしてある。このコップで思い出すのが、イタリア人と会社で打合せをした時の事である。日本が初めてだったイタリア人は、コーヒー用カップホルダーの使い方が理解できず、取替え用の白いカップのみを持って、そこに注いだ水を飲んでいた。水の残った不安定なコップをどうするのだろうかと、あえて黙って見ていると、器用に机の上に立てていた。思わず感嘆の声が出て、“立った!”と“コロンブスの卵”に似た感動を覚えた。その後でカップホルダーの使い方を説明すると、彼らは”これぞTechnologyだ”と感動していた。アリタリアは、味の洗練とこの手の技術改善が必要である。

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