India_2_Aug2019
上海空港はこれまでに幾度となく、立ち寄ったことのある空港だ。その目的は乗り換えで、入国手続きの必要も当然なかった。
ただ今回は、違った。入国手続きをして、空港を出る決意をした。 それはなぜか。
空港直結の「大衆ホテル」で、仮眠をとるためだ。
21時発の飛行機まで10時間以上の時間がある。その時間を空港内で潰すには、どうしても限界がある。20代前半ならスタバとマックとベンチで粘ったと思う。フリーwifiと文庫本があれば、何でもござれだった。
これはこれで一つの理由ではあったが、正直に言うと、その先の目的地に向けての体力を温存したかったのだ。
インド。それもラダック地方への旅だ。 睡眠不足で、着いて早々に高山病なんてことだけは絶対に避けなければならない。もっと言えば、一度目のインド旅でばっちりお腹を下した身としては、これくらいはしておきたかった。
話を戻そう。
大衆ホテルは第1ターミナルと第2ターミナルのちょうど真ん中に位置する、いわゆるエアポートホテルだ。特筆すべきこともないため、室内の写真なんてもちろん、撮っていない。
💤
🚿
こざっぱりした気持ちで、空港へ向かった。歩いて、ものの5分だ。
少し余裕を持って、出国手続きの列に並ぼうとしたが、利用客が少なくあっという間にゲートに到着してしまった。待つこと2時間弱。
21時
…ん?
…ゲートが開く様子はない。
…掲示板を確認した。
1時間遅れ。
22時を少し過ぎた頃、ようやくゲートが開き、飛行機に乗り込んだ。
離陸し、機体が安定すると間もなく、消灯した。
あれだけホテルで眠ったはずが、心地よい揺れと余計な1時間待機に疲れが増したのだろうか、程なくして、眠りに落ちてしまった。
早朝にはデリー空港に到着しているはずだ。
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