コンプレックスとキャリアの繋がり2 できないならやればできるという曲がった成功体験

自身が抱えていたコンプレックスとキャリアが以外に繋がってるな…と思い、自分の棚卸し?見つめ直し?のために書いています。

前回はこちら。

生まれ持った諸々により、

「人の10倍やって初めてスタートラインに立てる」と思いこんだ、いや今も思いこんでいる私。

いわゆる人生の試練となった「受験」「就活」にもこの思い込みが作用していきました。

唯一できること

私の親は両方とも高卒で、手に職を得ていました。
父は板前、母は洋裁と簿記。
そういうこともあってか、「勉強しなさい」と覚えている限り言われたことはなかったと思います。
女子だし高校出て就職…みたいな感じで考えていたらしい。
なので私は勉強をそこまでしていませんでした。
中学校の成績も平均よりちょい下くらい。

そんなある日、ベネッセのゲーム勉強機器(確かポケットチャレンジだった気がする)にはまって英語のカセットをやっていくうちに
英語の成績が上がったんですね。
で、英語の先生にめっちゃ褒められたと。

これは私にとっては喜びでした。

だって「人より少しできた」という実感がわいたから。

これを機に、私は「勉強」というものにそこそこのめり込んでいきます。

テストはゲームのようで、
やればやるほど点数は上がる。
「教えて~」なんて言われるようになる。
当然有頂天になる。
そのうち塾にも行くようになり、いわゆる「賢い高校」への進学を勧められる。

そして学区内で吹奏楽部がそこそこ強い、学区内ではそこそこ上位の高校を受験、合格。

親はどこまでも進学校とかに興味がなかったようで笑
あらー良かったねぇという感じでした。
公立ならどこでもよかった模様…

次は大学。
漠然と「関関同立以上」と思っていました。

不器用な私ができることは、「勉強をする」ことしかなかったのです。

勉強をする=いい成績をとる=人と同じラインに立てる

また、この頃になると変なプライドも生まれ
「この高校出身だと関関同立以上」と
誰に言われたでもないのに、思いこむようになりました。


同時に「なんで戦争って起きるんだろう」「なんで社会って病むんだろう」ということを知りたい
あわよくば新聞記者になって、そういうことを報じたい…
じゃあ社会学部でマスコミの勉強をしよう。

数学が壊滅的にダメだったので国公立は諦め、
狙ったのは社会学部が(当時)ある関大か立命か関学。

高3の夏まで部活をしていた私は
引退後それこそ1日18時間受験勉強をしていました。

当時お店をたたんだ実家は金銭的余裕がなく
浪人は許されませんでした。

関関同立である以上、自分より1年多く勉強した浪人生が敵になる。
高3のお盆まで部活をしてた私は浪人生はもちろん、同級生にも周回遅れ以上の後れを取っている。
そして私には後がない。

人の20倍くらいやらないと、関関同立には受からない

そんなことを思い、寝る間も食べる間も惜しんでいました。

今思えば受験ノイローゼっぽくもなり
家族に当たり散らし(大迷惑)
食べられなくなり体重が激減し、
一日多分5時間も寝てなかったんじゃないかと思います。

恐怖と不安と焦りと。

私が通っていた予備校は、その後私が働く職場となるのですが
先輩や受験のプロに相談できるシステムは実に充実していました。

が、視野が1センチくらいになっていた私は気付かず
ただただ一人で暗黒オーラを漂わせた殺気発する受験生でした。

幸い推薦入試で当時第二志望だった大学に合格し、この殺気暗黒期は秋ごろに終わったのですが
これが春まで続いていたらと思うとなかなかに怖いです。

今思えば、「関関同立」も単なるキャッチコピーで、本当の意味で希望してたのかは謎です。
立命館で過ごした四年間はもうめっちゃ充実して「立命でよかった」とウン万回思いましたが
それは結果論的なもの。

教授に会いに行ったわけでもなく、立命館に至ってはオープンキャンパスも行かなかった。
のに、志望してたっていう、本当に中身のない志望校選びだったと思います。

ただ、結果として現役合格を果たした。

そこでも「人の倍はやった。だから受かった」という
なんだかひん曲がったしまった成功体験を得てしまい、
それが今度は就活に悪作用を及ぼすのでした…

「人の倍やらねば」から「人の倍やればできないことはない」へ

あの頃の私を親はどう見てたんだろう。
きっと「休んだら」とか言いたかったに違いない。
でもあまりに殺気立ってたから言えなかったんだろうな。心配かけたなあ…

雄一できることだった勉強から、受験というレースを経て
私の中の軸は「できないなら人の倍やればいい」というものになっていきました。

しかし就活というものはそうはいきませんでした。

それはまた次の回に…


それでは!




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