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【ママキャリシリーズ】働き方は色々見ながらも自分で決めるべし

どんな働き方でもいいと思うんです。
その人・家族が納得していれば。

私は仕事柄、色んな働き方の女性を見てきました。
スタートアップ創業者、ソーシャル起業、一人起業、フリーランス、会社員、パート、専業主婦。
それぞれ特徴があります。

■スタートアップ創業者

自分の強すぎる「社会はこうあるべきだ」「こういうことをやりたんだ」を叶えることができる可能性が高い。
有名どころでいうと、株式会社ALEとか株式会社SHEとか。

https://protocol.ooo/articles/she

とにかく大変。本当に大変。
けどやりたいことをやれるし、大きくできるし、社会にインパクトを与えられる。
上手いこと進んでM&AとかIPOとかしたら相当金持ちにもなれる。
上手いこと進まなくても、スタートアップの創業者、もしくはCXO経験があれば結構どこでも生きていける。

ただ大変。自分の全てを捧げるといっても過言ではないほど激務だろうし
いつも資金のことを考えることになる。社員を雇うフェーズに来ると社員の生活も肩に伸し掛かる。そのプレッシャーは半端ない。
まさにハイリスク・ハイリターン。
どうしてもやりたいことをしたい人にはお勧め。ちなみにママしながらスタートアップ創業した人もけっこういる。

■ソーシャル起業

肌感だけどママに多い気もする。
例えば産後のママを助ける、子ども食堂や不登校支援など、なんとなくNPOがやってそうなことがここに入ると思う。
(私が5年以内に立ち上げる事業もここに入ります)
スタートアップほどのリターンは(おそらく)期待できないけど、自分事が仕事になりやすい。

イメージこんな感じ

資金繰りについては、スタートアップ同様大変です。
しかしNPOのカタチをとると減税措置があったりする。

事業内容が「儲かる」事業ではないことが多いので、持続させることが最大のミッションになる。
どれだけ多くの人を巻き込むか、どれだけ共感を呼べるかがミソ。
そう考えるとこの2つはすごい。よく続いているとおもう。

ちなみに私はこのNPOがめっちゃ好き。

ママしながらこういう事業をやろうと思った時、先に他のNPOなりなんなりにボランタリーで参加する方がよい。
ネットワークをつくったり、自分のやりたいことを発信しまくって早い段階から共感してくれる人をつくるべき。
これは肌感だけど、いわゆるスタートアップ起業よりは負担は多少低い気もする。が、儲かりはしない。
あと、これも肌感だけど、自分の自己実現(?)のためにソーシャル起業すると多分失敗する。自分のファンを増やしてオンラインサロンで儲けたい人はやめたほうがいい。この界隈はその人<その事業が目指すものに共感が紐づく。もちろん創業者の人となりに惹かれて、ボランタリーに来てくれたり寄付してくれる人もいるだろう。でも、それは叶えたい未来が明確だから…だと思う。情報商材とかでは難しい気がする。

■一人起業

気楽と言えば気楽。
人を雇わないのでプレッシャーはそこまでないし、自分のやりたいことを自由にできる。スケジュールも自分で好きに決められる。
ので、ママ界隈ではこれを狙う人が多い。
ハンドメイド作品の販売や料理教室、子育てトレーナーなどが多いような気もする。自分の得意なことで勝負できるのは良い点。あとなんしか子育てと両立しやすい。時間自分でコントロールできるもんね。

ただ大きく成長するのは難しい。
経理からサービス設計から集客からカスタマーサービスから全ての業務を一人でする必要がある。
どんな天才でも一人でできる量は限られる。
自身で産んだサービスの単価を上げることしか成長は難しい。
となると、他者との協業や共創が必要になりはする。(相手を選べるのはいいよね)

あとなんか一人起業するママさん、結構な割合でデタラメコンサルの餌食になっているから気を付けたほうがいい…
なんで数十万払って、よくわからんキラキラした「私今の私大好きなの。みんなも私みたいになりたいでしょ?」的なインスタばっかUPしている似非コンサルにひっかかるのか…(1回試しにやってみたらまあ内容薄かったですわ…)
行政がやっている支援機関に行け。絶対それがいい。

これ私が言いたいこと全てまとまっていました。

■フリーランス

一人起業との違いは、(私の認識は)自分で商品を作っているのが一人起業、受託で利益を得ているのがフリーランス。
受託する以上、何らかのスキルで価値を出せる人が向いている。
ライターとか、デザイナーとか。
一人起業と同じっちゃ同じだが自由な反面、自分で仕事取ってこないとその月の収入がゼロということも普通にあり得る。
私は副業フリーランスですが、本業がピークのときは仕事取るなんてリソースなくて副業からの収入はゼロでしたね。

またリピートされるかどうかが生命線になるので、受託元の期待をどう超えられるか・超えたものを納品できるか、そもそも受託元が何を求めているかを見抜いてカタチにする力が必要。

個人的にはいきなりフリーランスより、本業+フリーランスで実力とリピートを増やしてから移る方が良い気がしている。

■会社員

なんてったって給料が毎月もらえる。福利厚生もある。
この安心感。人生設計も割と立てられる。ローンも通りやすい。
また会社のお金で色々学ぶこと・挑戦できることが多い。もちろん結果は求められるが、個人的ノーリスクでトライできる環境はでかい。

チームで仕事ができるのも魅力の1つ。これをストレスと感じるか魅力と感じるかは人の価値観によりけりだと思うが、他人と協力してやることで自分一人ではできないことも成し遂げられる。

しかしながら組織の意思>個人の意思なので、希望していない異動もある。

上司同僚との人間関係もある。
職場のストレスの過半数は上司同僚との人間関係だそうです…

個人的には
一人で仕事するより、色んな人から意見を聞きやすいチームで仕事する方が成果は出るし実力もつく気がする。
現に1年前私はデジタルマーケや広報業務についてチンプンカンプンだったが、先輩に叩いてもらった結果一人でPDCA回せるようになってきた。
人と関わることでマネジメントも多少できるようにはなった。と思う。
これは転職の際に自分の市場価値を高める材料になる。

■パート

何より自由がきく。
こどもの宿題をみるとか、習い事についていくとか、こどもに寄り添った生活をすることができる。フルタイムワーママはそうはいかない。

一方時給制のため、休めば休んだ分収入は減る。
固定シフトだったらいいが、サービス業などシフト制の場合自分で収入をコントロールしにくい面はある。

仕事と家事と育児の良い塩梅が一番作れそうな気はする。
しかし収入面から見ると不安定なところは残る。
また同じ業務を繰り返すことが多いので市場価値はつきにくい傾向にある。と思う。もちろんパートでも精進して社員になったり、会社に貢献すれば市場価値は上がるはず。パート=市場価値があがらない、とは限らないと思う。でもけっこう頑張らんとそもそも裁量権がないから、そういう意味では会社員より出世(?)は頑張らんといかんのかもしれん。

■専業主婦

子どもにしっかり寄り添えるのは本当に良いところ。
自分の時間も(子どもが大きくなれば)とれる傾向にあるし、
家族のこともしっかりできる。

一方当たり前だが収入は投資などをしていない限りはない。
また社会的繋がりの薄さから、なんとなく不安感を抱く方が多いように感じる。「私、このままでいいのかな…」という不安だ。
(ので一人起業の怪しいコンサルにひっかかりやすい)

しかし専業主婦をしたことがない私からすれば、子どもと一緒にいる時間の多さは本当に素晴らしいと思うし、羨ましいなと正直思う。
子どもと入れる時間は母親で7年らしい。

フルタイムワーママはその何割だろう、スタートアップ創業者に至っては半分いくんだろうか…とも考える。
ちなみに、私の知り合いのスタートアップ創業ママはお子さんの学校から電話がかかってきた際、「私の子どもは基本的に私がお迎えにいかないことになっている」とおっしゃっていた。

■どれをとるか、どれに納得できるかで優劣はないんよ

最近なんか嫌だなと思うのが
「起業は素晴らしく、会社員を続けるのは愚かの極み」みたいな風潮がじわじわ広まっているように感じること。
Twitterでもインスタでもそういう投稿をよく見る。
(だいたいそういう投稿をしているのは、起業したい人をターゲットとしているアカウント。そういう発信をすることで顧客の分母を増やしたいのだろう。悪くはないと思うが、私は好きではない)

違うんじゃないかと。

起業は素晴らしいと思う。じゃないと起業支援の仕事なんて本業でやらない。

でも、会社員がダメだから起業って違うと思うし、会社員を選んだ人に対しては失礼だとも思う。

働いているママからの専業主婦ママへの謎のマウンティングもおかしいと思っている。
働くことは社会に貢献することではある。でも、社会に貢献ということであれば専業主婦ママだってできる。仕事だけが社会貢献ではない。

要は自分が選んだ働き方を自分が納得できているかどうかだと思う。

暮らし方、収入、子どもとの時間、夫との関係、実家との距離、色んなことを組み合わせた最適解を選べばいい話。他人がどうこう言うことではない。

ちなみに「場所選ばずPC一つで仕事できること「が」ステキ」というのも好きじゃない。「PC一つで仕事できること「も」ステキ」であってほしい。
社会インフラを支えてくれる人たちは、場所に縛られてたりするんだよ。
そういう方々への感謝とか敬意が感じられない言葉は私は好きではない。

働き方の選択肢を一旦広げて考え直すという意味では色んな情報があったほうがいいと思う。特徴や一般的なメリットデメリットは知っておくと良いと思う。

しかし他人が決めることではない。また他人が他の仕事について評価することでもない。
私は転勤族の妻ママだが、会社員+副業フリーランスを選んだ。
5年以内に起業するつもりだが、会社員+起業にする想定だ。
所謂週末起業。その範囲でできることだけ、そこまでの収入を目指してもいない。どちらかというと社会的資本が欲しいので、まずは週末だけでいいのだ。
色んな人に「まだ会社員してるの?この時代に?うそでしょ(笑)」とか言われたが
だまっとけって話。

私が決めた。

今もし、色んな情報や意見で働き方に迷っている方。
自分で決めてください。自分の心に従ってください。
無理に起業することはないです。逆に、無理に会社員続けなくてもいいかもしれません。専業主婦も素敵です。

自分で決めましょう。
人の評価はトイレに流しましょう。

みなさんは、どんな働き方を選びましたか?


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