1シートリーディングをやってみることにした
私の数少ない特技の1つに本を読むのが早いということがあります。
飲食店を営んでいた私の両親は、お店で忙しく
私は一人控室でずーーーっと本を読む幼少時代を過ごしました。
それもあってか、自分でいうのもなんですが
本を読むの好きだし速いです。
でも、それだけでいいのか、と。
自分に残っているのか?と疑問に思い、
朝活道場で知り合ったエミリーさんの真似をして、1シートリーディングというものの真似事をしてみようと思い立ちました。
THE REAL MARKETING
図書館で見つけた本。
仕事柄、マーケティングの本をよく読むのですが、これは良かった。
マーケティングの定義はいろいろあって、かの有名なドラッガーは「マーケティングの目的は、販売を不必要にすることだ。マーケティングの目的は、顧客について十分に理解し、顧客に合った製品やサービスが自然に売れるようにすることなのだ」とおっしゃっています。
この本のマーケティングの定義は、ドラッガーにかなり近しく、
「売れ続ける仕組み=自走する仕組み」をつくるためには
どうすればいいかを書いていました。
学んだこと
私はマーケティングの流れやマーケットインの考え方、消費者調査の仕方は一応は理解しているのですが、この本でいう「自走する仕組み」を実現するには
・ソーシャル
・流通
・消費者
この3つを抑えることが必要とのこと。
例えば、30代男性のスキンケア商品を売り出したい場合、
脂が出やすいメンズの悩みやスキンケア商品を買わない理由、
カスタマージャーニーや離脱点を発掘することはもちろん一番大事なのですが、それだけでは「自走する仕組み」にはならない。
なぜかと言うと、流通が納得しないから。
ここでいう流通は小売店のバイヤーを想定します。
確かにバイヤーはこの商品が本当に売れるのか、どの棚にあればいいのか、どう販促するのか、話題になりそうか、総じて売り場効率が上がるかどうかを気にしているようです。
メーカーの独りよがりともとれる調査結果だけでは、なかなか取引は成立しない…
これは私も確かにと思ったことでした。
仕事でメーカーさんとバイヤーさんのマッチング商談会をよくやるのですが、バイヤーさんのいう言葉に上記内容を聞く機会が多いから。
じゃあバイヤーさんが「あ、ええかも」と思うためには、トレンドになりかけていたり、専門家のお墨付きが必要だったりする。
もし30代男性が脂肌のまま放置しておくと、50代ではこうなってしまう、逆にスキンケアをしててるとこうなる、というエビデンスや
権威ある専門家のお墨付きなどなどがあると、バイヤーさんの心は多少動くらしい。
さらに、もしメディアに取り上げられたら。
男のアンチエイジングというテーマで特集が組まれたら。
バイヤーさんは「売れるかも」と思うよう。
なので、消費者インサイト・流通インサイト・そしてソーシャルインサイトの3つがそろって初めてマーケティングは動き出すということを
こちらの本では言っています。
これは確かにそうだ、私が尊敬している某大手通販のバイヤーさんたちもおっしゃっていた。
私もマーケティングのセミナーを考えるとき、商品計画の流れや販促のこと、ペルソナ設定とかはよくテーマとして設定するのですが
ソーシャルに取り上げられることや流通の心をつかむことは後回しにしていた気がする。
ソーシャル・流通・消費者の3つのバランスがあったときに、自走していくんだな…と思ったのでした。
これは今後の仕事で活かせる視点だな…
読んだ後が大事
本は、とくにビジネス書は読んだ後に自分の意識や行動が1つでも変えれたら良書だと思っています。
そして読む側としても、読んで満足で終わると何も得るものがない。
読んだ後に、自分がどう変わるか、何を増やして何を減らしていくか。
これを整理して落とし込み、実践していくことが一番大事だと思いました。
この本をきっかけに、バイヤー向けの提案資料のつくりをちょいと変えております。
これも学びになればいいな。
1シートリーディングは週2冊読んでアウトプットということなので、
もう1冊はまた明日…
それでは!
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