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因果と相関とリテラシー

こんにちは、やまもとです。

一昨日くらい、こちらを読了しました。

これ、良かったです。

本の内容紹介を引用しますと

「ゲームは子どもに悪影響?」
「子どもはほめて育てるべき?」
「勉強させるためにご褒美で釣るのっていけない?」
個人の経験で語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける!

「データ」に基づき教育を経済学的な手法で分析する教育経済学は、
「成功する教育・子育て」についてさまざまな貴重な知見を積み上げてきた。
そしてその知見は、「教育評論家」や「子育てに成功した親」が個人の経験から述べる主観的な意見よりも、
よっぽど価値がある―むしろ、「知っておかないともったいないこと」ですらあるだろう。

本書は、「ゲームが子どもに与える影響」から「少人数学級の効果」まで、
今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的根拠から解き明かした画期的な一冊である。

引用元・・https://honto.jp/netstore/pd-book_27185165.html

教育にデータと実験を用いて、客観的且つ体系的な教育を考えるという
新しい視点は大変ためになりました。

私もかねがね、どうして育児だけは「私の経験からすると」と
経験値で方法論を語られるのが謎でした。


それがママたちを楽にするものなら良いのですが
(掃除は月一でも死なないから適当にやれ!とかBFでも育つ!とかはちょっと楽になりますよね、精神的に)

母乳神話や3歳児神話、一人っ子はかわいそう論から
着ている服から、テレビの時間やらなんやかんや
よくも知らない相手からあれこれ言われる日々を
私も経験しました。

それって根拠あるんですか?って何度も聞きそうになりました。
医者や助産師、教師が言うならともかく。

それって確かな根拠あるの?

ずっと、そう思っていたのです。

この本は、育児…というか、主に小学生以降の話が中心になりますが
私が求めていた「根拠」と「データ」、「ソース」と
その根拠も100%ではないというところまで含めて書かれているので
大変好感が持てながらも、参考になりました。

(個人的には以前読んだ行動経済学の本ともリンクすることが多く、
さらに納得したこともあります)

しかし、この本で私が一番勉強になったのは
モノの見方です。

因果関係か相関関係か

例を1つあげましょう。

本を読む子は勉強がよくできる

これ、なんだか正しいように見えますね。

実際、データとしても本を読む子はテストの点が高いとあります。

が、これ、本を読むから勉強ができるのでしょうか。

因果関係と相関関係というものがあります。

因果関係とは、
時間順序と直接性がある関係のことで、ある出来事が直接的に他の出来事を起こすことを指します。

相関関係とは、
別々の出来事が同じようなタイミングで起こることを指します。

これを把握したうえでもう一度「本を読む子は勉強ができる」を考えると

もとから勉強ができる子が本を読む
本を読むから勉強ができる

という2つの仮説を導くことができます。

物事の関係性をついつい因果関係で見てしまう私には
ものっすごくカキ―ーーンの頭を割られたような衝撃でした。

また、この関係を作る要素は本当に2つだけなのか、
本と勉強だけなのかというところも注意することが大切とのこと。
例えば、親の介入があるのかどうなのか、塾などにはいってるのかなど
他の可能性もあります。

因果関係についてこちらが詳しくわかりやすく書かれていました。


情報を見る目

令和の1日で受け取る情報量は、平安時代の一生分、江戸時代の1年分と言われています。

情報を選ぶスキルってものすごい大事です。

が、それと同時に情報を見る目、情報のリテラシーも大切だと思います。

例えば、先日このような記事を見たのですが

初見で私は、それはないやろと思いましたし、恥ずかしながら5Gのことは何も知らんのですが

これも因果関係なのか相関関係なのか見ることが大事だなと思っています。

たまたま人が集まりやすいところに5Gの拠点があっただけかもしれない。(んじゃないのかと私は思っています。ちゃんと記事読んでないけど)

本当に因果関係があるかもしれない。し、ないかもしれない。

与えらえる情報のストーリーを疑って見ることが
情報過多の今日この頃は大切なのかなと思ったりしました。
変なストレスや思い込みにならないようにね。

(上記urlでは「因果関係がある」と見誤らないためのポイントも書いていますのでお勧めです!)


思いこまずに世間を見る力を、今後も養いたいですね。

それでは!


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