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23’ 2合目『起きて働く果報者』

当たり前の日常がいかに尊いか
みたいな諺だったはず。


自身のプライベートのバタバタも落ち着き
普通の日々過ごしております。
“日常に山”を満足に出来なくて腐るところだった。


やっと手放しで神居尻山に登り
久々の長丁場でもあの稜線を渡ってきたのかと振り返るとなんて事はない。
総じて笑い疲れたがいい疲労のほうだ

「稜線が美しい」「階段がしんどい」と
友人の前情報があったがとにかく良いに尽きる、
どんなことがあっても登山はやめないでおこうと
改めて思わせてくれるそんな山だった。

登りはAコースの長い林道からスタート
木漏れ日からの朝日を横目に
キノコとおそらく?蝦夷雷鳥のアテンドでスタート
ぴょんぴょんと跳ねながら『おぅこっちだ』と言われているようだった。はいはい、そっちね

秋の始まりは吸い込む空気も冷え込んでまた良い
『気持ちいい!』と口に出してしまうほど澄んでいた。
若干クマの気配がしたがとにかく大きめの声と鈴で対処

久々ピストンではない山行

前回の樽前山は天候不良のため、お鉢周りが叶わず
悔しかったのか、どこか『ぐるっと周りたい欲』が
残っていたのだ。とにかく長い間山に居たいのだ、

周れて満足の余り山に手を振ったりしてた、
どうかしている。

それにコソコソと筋トレをしていたおかげで
登りでヒィヒィ言うのが少なかった気がする。
しかし階段は幅が狭くて登りにくく長かったな…

避難小屋が見えたらもうすぐ

片道約4時間の道のりを同行者と
ゲラゲラ笑いながら登る。

ベンチに腰掛けた瞬間に竹が尻に刺さった時はもうダメかと思ったし、
花の名前もわからず真剣に撮っていた花は後日調べたらトリカブトだったりともう笑い疲れるほど。

安定の晴れ

山頂に着いて我々だけだったので
写真をパシャパシャ撮り昼飯。
お湯だけ持ってきてカップラーメンを忘れていたがもう景色が綺麗なのとおにぎり貰えたのでよしとしました。


ケルンと看板

遠くから鈴の音が聞こえ違うコースから登山者…
『Bコースから登ってきてすごいですねぇ』
だの、『ピンネシリへの登山道は今は行けないよ』
と教えてもらいひとつ学ぶ。


持って帰りたい雲が沢山あった

当初の予定通りAコースから→Bコースで下山
なかなかの急な所ではあったが、これは登りじゃなくて良かった。辛すぎて泣き出すレベル


毎度いい写真撮ってくれる

登山する方の中に下りで振り返る景色も好きな人も多いはずだ、開けているぶん景色も美しい。

「カムイシリ」アイヌ語で神の山という名に相応しい神々しさ。
とにかく北海道はアイヌ語の山が多い。

さっきスライドした方が見える ※同行者撮影

3/1程下りベンチでひと休み、山頂から見ていた長さをはるかに上回っていたし、また階段続き——

あまりの階段の多さに感情を失った顔したり、気を抜いてズルりと転んだり、やっと山を普通に楽しめる日常に
戻った事を実感。

山頂や稜線ももちろん最高だったが、下山してから
Aコースまで抜ける途中の芝生が何気に良かった。

無事に下山した安堵感と川のせせらぎと
何とも言えない多幸感に包まれていた。


日常を取り戻すのが叶わないと思っていたが、山に入りすんなりと戻れて良かった。

不器用なりにもここ数ヶ月頑張ったんだな自分よ、
普通に過ごすのって大事


秋も足早に過ぎ去り、先日中山峠で紅葉と初雪の洗礼を受けてびっくり。あの暑さはどこへ行った

秋と冬がいっぺんに



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