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転職には強い意志とパワーが必要

転職を決めることはそれなりのパワーが必要になる。

①転職したいと思える会社に出会い、採用を勝ち取るまでのパワー(何十社と断られると心が折れる)                              ②慣れ親しんだ会社の上司、部下、知人達にさよならを言うこと     ③新たな環境で一から自分の力を出し、社内に馴染み、新しい日常を構築すること(最初は周りの皆が賢く見え、プレッシャーに潰されそうになりがち)                                ④新しい会社で成果をだすこと

若いうちは簡単に転職先が見つかるかもしれないが、年齢を重ねるほど難しくなる。それなりのポジションとそれなりの成果が求められ、自分に出来るか自問自答を繰り返す。余りにも転職先が見つからないと、入れる所ならどこでもいいと思い、よくわからないまま履歴書を送ると、そんな会社に限って面接迄こぎつけたりするが、結局その会社で働いている自分の画が書けないと合格には繋がらない。

昔、大して行きたいとも思わなかったが、面接までこぎつけられる会社がなくて、取りあえず応募した制作会社があった。面接はとんとん拍子に話が進み、是非来て欲しいと言われて悪い気はしなかったが、本当にその会社に行きたいかと考えるとそうでもなかった。それでもこれで決まるならと思い話を進めた。最後の社長面接は、ただのご挨拶みたいなものですからとその会社の役員にも言われて、面接に臨んだ所、今までの話しは何だったのか?!と言う程、初対面の社長からボロクソ言われた。
何か気に障ることを言った記憶もなく、何でそんなことを言うのか理解出来なかったが、どうやら数年前にその会社の大株主となった会社と私が親しく仕事をしていたことが気に入らないらしかった。
余りに失礼で頭にきて、途中で離籍しようかと何度も考えたが、大人げないかと思い、ずっと我慢して座っていたが、今思えば言いたいことを言って出てくれば良かったと思う。

こういう会社は他にもあった。建築やら介護施設やら、人材派遣なんてことを謳い文句にCMを流している大手会社の社長もそんな感じだった。
社員や役員面接では、「貴方に是非来て欲しい。うちの会社は新しい事を考える人が必要なんだ」と言われ調子に乗って社長面接をしたら、「貴方にやって貰いたい仕事は今この会社にないんだ」と言われた。        人事と社長で全然話が違うじゃないかと、社員と社長の望んでいることのギャップが大きすぎて話にならないと思った。

転職先が決まらないと不安になるし、多くの会社から断られると自分のすべてが否定されているような気分になる。今迄の自分がやってきたことが、まるで意味のなかった事の様で、社会から拒絶されているような気分になり落込むこともあるが、そんな事は当たり前だと思わないと、転職活動なんて出来ないのだと思う。それだけの覚悟とパワーがなければやっていけないし、その覚悟がない人は転職活動をしようなんて思わない方がいい。

自分がその会社で働いているイメージを思い起こせなければ、例え合格してもその会社で働くべきではないんだと思う。きっとそんな会社に入っても、後悔したり、前の会社にいた方が良かったと・・・思ってしまうのだ。だから、喉から手が出る程合格が欲しくても、時を待った方が良い。受かっても行かないとエージェントからは何故?!と言われ、紹介件数も減って来るので、そもそもピンと来ていない所には応募しないでおこう。

転職が決まって、仲良くしていた会社の上司や後輩に、転職することを告げるのも言いづらい事だ。下手したら俺たちを裏切るのか?!と思われるかもしれない。でも、自分のやりたいことに近づく為にはその過程も必要だし、自分の決めたこのdecisionを理解してくれないのであれば、残念ながらそこまでの付き合いだったのだ。

ようやく転職できたと思っても、新しい環境には直ぐになじめない。周りの人がとても賢く見え、自分がその中でやって行けるか不安で眠れない毎日になるかもしれない。でも、一つ一つ、地道にしっかりとこなしていけば、きっと未来は開ける筈。

どんなに大変でも、苦しくても、自分の決めた事だからやり抜くと言う強い意志を持った人なら、きっと良い転職が出来ると思う。転職する貴方をうらやましいと言う人がいるだろう。でも、口だけで行動していない人は、そこまでのパワーがないということで、言う程、転職をしたいなんて思っていないものだ。一つの会社で頑張りぬくのも素晴らしい事だが、私は転職で色んな人と出会い、沢山の事を吸収してどこででもやって行けると思える人になって欲しいと思う。

#わたしの転職体験

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