見出し画像

グッド・デザイン賞(私見)。ノルウェー・ヘレ社のナイフ。

昔、デザインと質感の良さで買ったものを、眺めてみます。

ノルウェーはHELLE(ヘレ)社のナイフ

です。まずこれ、見て頂きたいんですよね。ヘレ社の紹介ビデオ(3分弱)。↓

圧倒的な手作り感、でしょう?

ノルウェーっぽい、澄んだ空気の山中の街。
トンカチでリベットを打つおじいさん。
膝掛けをして刃を研ぐおじさん … 。

一番、へーえ!と思うのが、ハンドル部分(握る部分)の工程。
例えばこういう↓、美しい柄。

こうやって作ってるのか!

ってわかります。
あと、丹念に作ったナイフを、

ドン! ビヨヨーン!

って、ぞんざいに切り株に突き立てちゃう。
まあ、生活に欠かせない道具なんですものね。

で、冒頭の写真のナイフは、もう随分前に生産を中止してしまった、「Fire」というモデル。

どうでしょうか、この全体のカタマリ感。

ハンドルとブレード(刃)が一体となって、緩く弧を描くデザイン。

ハンドルをカットする柔らかい曲線。

この曲線が、シース(ケースのことですね)のカットとも一致していて、シースに刃を収めると…

ピタリ。

ハンドルの木材は、カーリーバーチといいまして、カバの木の、木目のうねった材。
ニスなんかは塗ってなくて、素朴なオイル仕上げですね。
この色と木目も、いかにも北欧っぽくて清潔感があってイイ。
北欧の木製カップ、"ククサ"にも使われる材料。↓

いやしかし、カッコいいナイフだ。

ボクがグッドデザイン賞の選考委員なら、受賞確定です。

最近キャンプとか、ナイフを使ったブッシュクラフト(薪を割ったり、火起こしのための"フェザースティック"を作ったり)なんかか流行っているみたいですが、ボクは鑑賞派。
見たり触ったりするだけで、満足。
こいつのように、昔ーしに中古でお安く買ったナイフでも、たまーに、引き出しから引っ張り出して眺めてます。

いやー、眼福でござった。

(司馬遼太郎「新選組血風録」・『虎徹』より)

ヘレのナイフも比較的安く買える海外サイトを、最後に付けておきます。ここで買ったことありますが、安心できるサイトです。

それでは、またー。



サポートいただけるなら、グンとやる気出します。