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 夏季休業だからこそ、一度、立ち止まり、改めて教育改革を俯瞰してみる

 今回は、国が推進している「教育改革」を俯瞰してみたいと思います。「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、そうならないように「自分の行っている仕事は、大きな地図のどこに位置しているのか」を時々振り返ってみることは必要です。自分の仕事にやりがいと意義を与えてくれます。

 現在、「学校教育の質の保証」のために3つの改革が一体的に進められています。3つの改革とは、教育内容の改革(学力の質)、教員の指導力改革(教員の質)、学校運営と組織改革(経営の質)です。
 
 これらの改革は「社会に開かれた教育課程」を中心に据え、「評価」政策と連動しています。経験や勘に頼るのではなく、明確なエビデンス(評価結果)に基づく改革を実行できるしくみが整備されています。もちろん、学習指導要領、免許法、教特法、学教法、地教行法の改正等の法令整備も既に進められてきています。
 
 また、教育改革では、「マネジメント」が大きなポイントとなっています。教育内容の改革では、カリキュラム・マネジメント、教師の指導力改革では、スタッフマネジメント(メンタルヘルス・マネジメントも含む)、学校運営と組織改革では、スクールマネジメント(チームマネジメント、リスクマネジメント、コミュニティ・マネジメント)が必要とされています。

 変化の激しい社会状況(教育政策の変遷)において、「学校教育の質」を保障するためには、カリキュラム・マネジメントという一側面ではなく、スタッフマネジメント、スクールマネジメントも含めた、トータルマネジメントが必要になってくるわけです。
 トータルマネジメントを言い換えると「学校組織マネジメント」ということもできるでしょう。

 次回は、学校組織マネジメントの基本理念となる「チーム学校」について考えてみます。

 

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