「教師」と「子ども」との認識ズレはないか?

                                           生徒指導主事のとき、全校児童に以下のアンケートを行ったことがある。

「担任の先生は、あいさつをしてくれていますか。」 

④よくしてくれている                               ③してくれている                                     ②あまりしてくれていない                                    ①してくれていない                                   の4段階自己評価である。

ほとんどの先生方は、学級の子どもたち全員が「よくしてくれている」「してくれている」を選択すると思っていたはず!?である。                しかし、アンケートの結果、各学級平均5名程度は、「あまりしてもらっていない」「してもらっていない。」と否定的な回答をしたことが分かった。

教師はあいさつをしている(はず)のに、子どもはあいさつしてもらっていないという認識である。

 「教師のあいさつが子どもに伝わらない」のは、教師とその子どもとの信頼関係に起因することもある。いや、単なるあいさつの仕方が原因かもしれない。

このようにいろいろと考えると、日常の子どもへの接し方、言動等が変わってくる。                                          

実際、当時の学校の先生方は、

「あいさつだけではなく、一言声をかけよう。」
「もっと、明るくあいさつしよう。」
などと、自分たちのあいさつや子どもへの接し方を見直し、実践を継続された。教師も子どもたち同じように変容していったのである。

結果、3学期に行った同じ内容のアンケートでは、ほとんどの子どもが肯定的な回答をするまでになった。

教師と子どもとの認識ズレを把握することは、教師の取組を見直すよいきっかけになると考える。

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