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まず、理解しようとする

誰かと話をしているとき、相手の話を理解しようと真剣に聞くよりさきに、相手が話し終わった後のリアクションを考えながら聞いていることはないだろうか。

あなたが相手に影響を与えられるのは、相手があなたに影響を与えていると感じたときからである。

自分が理解されていると感じたとき、あなたが本心から真剣に話を聴いてくれたと感じたとき、あなたが心を開いてくれたと相手が感じたときに初めて、その人に影響を与えられるようになるのである。

ところがほとんどの人は、感情的な未熟さゆえ他者の話を真剣に聴くことができず、自分の考えを伝えることばかり考え、相手を理解することに神経を集中しようとしない。

現代社会においては、理解と影響力が大事だと声高に叫ばれている。しかしながら影響力を与えるということは、たとえ一人でも真剣に聴いてくれる他者との相互理解という原則に基づくものなのである。

スティーブン・R・コビィー氏の「7つの習慣」の一節である。

あなたに対して、相手が「真剣に話を聴いてくれた、あなたが心を開いてくれた」と感じなければ、相手には影響を与えられないのである。

非常に重要な指摘である。

これは第5の習慣「まず、理解に徹し、そして理解される」につながるものである。「習慣」というだけあって、すぐにできるものではない。

まず、自分の考えはわきに置いておき、相手の話を受け入れる寛容さ、深く理解しようとする姿勢などが必要になってくる。

なかなか習慣化できないが、できたら世界が変わりそうである。

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