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「街のかかりつけ医」

いつもの病院でやっと診察できた。
その病院は、いわゆる「街のかかりつけ医」だ。

コロナ禍の前は普通に診療時間内に受付すれば、診てもらえた。
コロナ禍になった時は電話で予約をとり、通院が必要になると予約に変わった。
私は胃の調子が悪い時だけ薬を飲んでいたから、薬が無くなったら電話して受診していた。

しかし、今年、市の胃がん検診の申し込みの時に異変に気が付いた。
検診の予約開始日に電話をしても話し中でつながらなかった。
約1時間後...。やっと電話がつながったと思ったら、検診の予約が終了していた。
ありえない...。どうしちゃったの?この病院。
先生が私に「癌になりやすいからね。検査してね」なんて毎年呪いのように言うから、それでなくても胃が痛いと「癌かも...」って不安になるのに。
仕方がないので、検診は諦めて通常の胃カメラの予約を取ると、なんと11月だった。

私の母も持病で同じ病院に通院している。
母に聞くと、予約していても混んでいて待つし、患者さんが診察希望で直接来ても受付で断っていたと。

他の胃腸科の医師が病気になり、ほぼ閉院状態でその患者さんが、このかかりつけ医に流れたらしい。


先月から私は胃の調子が悪くなり、手持ちの薬を飲んで様子を見ていた。
それで落ち着けば、混んでいる病院に行かなくて済むと思っていた。
しかし、状態は悪くなり、食事もお粥やはんぺんなど食べて、いつも横になっていた。

外食の予定があり、その食事中に急に吐き気と胃に差し込むような強い痛みがあった。
かなり辛かったので、かかりつけ医に電話をすると、留守番電話になっていて、つながらない。
何度かけても同じだった。

結局、他の病院を探して事情を話してから受診し、診察して頂けた。
5日分の薬が処方され、胃カメラは主治医と相談と言われた。

その薬でもよくならなかったので、今度は朝1番でかかりつけ医に電話をしてみた。
電話はつながったが、平日は予約の患者さんだけだと。
そして予約していない患者さんは土曜日の朝に電話で予約してくださいと言われた。

平日に具合いが悪くても我慢ってこと?
私の頭は?でいっぱいだったけど、とりあえず、薬も効かずに困っていると伝え、土曜日に電話しますと伝えた。
しばらくすると、かかつけ医から電話があり、3日後の夕方に予約入れておくと電話があり、ホッとした。

予約時間は診療時間の最後だったけど、診察室は患者さんで溢れていた。
しかも、その後もどんどん患者さんが来て、もう待合室に座る椅子もなかった。
1時間ほどで診察室へ。
一目で先生が疲れているのが分かった。
それでも、今までの経緯など丁寧に聞いてくれて、胃カメラの日程も今月に変えてくれた。

胃の調子は先生が処方された薬を飲むと少し楽になった。
まさしく「名医であり良医」だ。
できれば、これからも先生にお世話になりたい。

私の友人の母親が顔が赤く腫れて痛いので、病院を受診しても、予約でいっぱいだと断られ、3件目でやっと診察できたと聞いた。
「街のかかりつけ医」という、いつでも誰でも受診できる医療体制は変わってしまったのかもしれない。

私の憶測では、かかりつけ医は医師が1人なので市の検診が終わる11月までは忙しいのかな...と思っている。
体調崩すのなら11月以降のほうがお勧めらしい(T_T)





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