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私のおばぁちゃんの名言①

数年前に亡くなった祖母は
2歳で母を亡くし
父は再婚するも家庭を顧みず浮気放題
早いうちから自立せざるを得なかった
気の強い女性でした。

近所でも細々としたトラブルは日常茶飯事。
異母弟妹とは最後まで打ち解けることなく、
老人ホームでは隣の席のおばぁさんと大喧嘩。

敷地内同居だった嫁である母との揉め事も
数え上げたらキリがなく
祖母の葬式で母は近所の人達から
「偉かったわねぇ」と声をかけられていたっけ。
(実は母も相当気の強い人なのだが)


私が人の顔色を見るのに長けてしまった原因は
母と祖母の間に揉まれた幼少期にあると
確実に断言できる。


そんな気の強いおばぁちゃん。
自分で築き上げた信念や名言の数々がある。

常識とは逸脱していることも多いのだが
それはそれは説得力があり
父も私も、普段仲の悪い母でさえも、
感服することが多かった。


お盆のこの時期に
そんなおばぁさんの名言を一つ。



最近は少なくなったが
テレビで心霊特番が放送され
ただならぬオーラを放つ霊能者が
悩める相談者に訳知り顔で語る一言がある。

「ご先祖様の供養はされてますか?」
「ご先祖様が怒ってますよ」

そんなシーンを見るたびに思い出す祖母の言葉。

「ご先祖様が子孫に悪さする訳ないやろ!」
「少々失礼なことしてても、『私の子孫、しゃあないなぁ〜』って天国で笑ってはるわ!」
「ご先祖様が願うのは生きとる子孫の幸せや!
不幸になるよう悪さするなんてあり得ない!」


た…確かに!!!!!

普通に考えたらその通りだわ!

自分がお化けになったとして
赤の他人に恨み辛みをぶつける事はあっても
(それも良くないんだケド)
自分の子や孫が不幸になるよう願うなんて
ちょっと考えられない。
むしろ幸せになれるように
全力でサポートしたいよ。

おばぁちゃんの説得力、すご…。


だからおばぁちゃんは仏壇のお供えも我流、
お盆やお彼岸は気にしない
(むしろ暑い時は行かない)
墓参りは自分がお参りしたい時に行くスタイル。

そんなおばぁちゃん、
最後までバチが当たる事なく
大人しくて優しい夫(祖父)と結婚して
大人しくて優しい息子(父)にも恵まれ
晩年は少々の病気はあったけれど
立派に天寿を全うされました。

天国で元気にしてるかな?
知らないおばぁさんと喧嘩してるかも?
おばぁちゃんのお母さんとも会えたかな?
生きてる時にできなかった分たくさん甘えてね。

そしてついでに頼りない子孫達の健康と安全も
見守ってもらえるとありがたいです。
エヘヘ…😅

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