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歳を重ねた今思う、キムタクについて

最近、80年代90年代の懐メロを取り上げた番組が増えてきたなぁと感じる。

若い人の間で昔の歌謡曲が再評価されているからだろうか?レトロブームが音楽にも影響してるのだろうか?それとも、4、50代のテレビマンが番組の決定権を持つようになったからか?

当時ファンだった歌手達の懐かしい映像はもちろん垂涎もの。家事の手を止めてテレビにかぶりつき、一緒に見ている子供相手にその歌手の魅力やその後の恋愛遍歴、生い立ちまで解説している私。

そして気づいたことがある。
当時の私にはわからなかったアイドル達の魅力や凄さに、今頃になって初めて気づくことがあるということに。

今回はそんな人達の中のお一人、木村拓哉さんについて書いていきたい。

(以下、当時の雰囲気やテンションで書かせてもらいたく、勝手ながら敬称略いたします)

…………

私は若い頃から男性アイドルよりもロックミュージシャンに興味が向かいがちだった。SMAP もジャニーズで人気があるグループという認識程度。木村さんのポスターやTV番組を街中で沢山見かけたけれど「みんなキムタク好きよなぁ」程度で通り過ぎていた。

時は経ち、ポスターやテレビなどの露出度はかなり減ったかもしれないが、令和の今でもキムタクはまだキムタクとして成立しているように思う。30年以上、木村拓哉はキムタクであり続けているのだ。これは驚異だ。

中年である私は尊敬してしまう。美容面はもちろんのこと、何をやっても二枚目を崩さないその姿勢、新しいことに取り組むチャレンジ精神。なかなか出来ることではない。

ほとんどの同世代一般人は腹も出るし頭も禿げる、歯も白目も黄色くなるし、口は臭くなって声も掠れる。思い切って若ぶった格好をしたら逆に老いが目立つという残酷で皮肉な現実にも遭遇する。
足腰だって思うように動かない。つまずきそうになって急に踏ん張ったら筋を痛める。老眼で目が霞む。40歳をすぎた頃から老化が加速してやって来た。50歳をすぎたら更なり、だろう。

意欲や気合も若い頃とは違ってくる。新しいことにだって挑戦せずに済むならそうしたいし、まず何が流行ってるのかもわからない。

ふいに親父ギャグを言いたくて仕方なくなる病を発症する場合もある。(キムタクの親父ギャグ、聞いてみたい…)

若い人にはその大変さが伝わらないかもしれないが、歳を重ねた今の私にはわかる。キムタクであり続けるには物凄い努力が必要だ。そして努力はもちろんのこと、プラス「若作り」にならないための絶妙なバランス感覚も必要で、それは並大抵のことではない筈だ。


話は戻って懐かしの昔のキムタク映像。

…チャラい。話し方も、仕草も、顔も、「俺のことカッコいいと思ってんだろ?わかってるよ」感が凄い。きっと日本中どこに行っても入れ食い状態だったろう。

なのに彼は派手な女遊びはせず(陰ではしてたのかもしれないが)チャラそうなのに結構真っ当な恋愛遍歴の人だった。長く付き合っていた彼女と別れ工藤静香と電撃結婚した時には驚いたが、世間一般でもそんな話はたまにあることだ。

それに結婚してからのスキャンダルも聞かないように思う。華やかな芸能界はきっと誘惑も多いと思うのに偉いなぁと思うのだ。

娘さん達も道を外すことなく育っているようだし(一部の方達から執拗にバッシングされていて可哀想だけど)、忙しいなか親としても頑張ってそうだなぁと思う。


カッコつけて歌ってる昔のキムタクの映像を見ながら「こう見えて誘惑に負けない真面目な人なんだよなぁ」と思い、また当時それに気づかなかった自分に「まだまだだったなぁ」と思うのである。

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