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仮面ライダーギーツ第33話『慕情Ⅰ:バッファ無双!』感想

◆アバンの雑記パート

・資料性博覧会16お疲れ様でした

資料性博覧会16お疲れさまでした!たくさんの方にご来場いただきありがとうございました!スタッフのタキオくんと二人体制でやってたんですけどいろんな体験ができて楽しかったです!
そしてそして、権力に屈した新刊も無事に権力者の元へ渡りました!もっときちんと仕上げればよかったのですがまぁいいでしょう。とりあえずレジェンド脚本家の戦利品報告に自分の薄い本が映り込むというおもしろい経験ができたぜ。

※事の経緯はこちらでお読みください。

ちなみに初参加ということで資料性の空気感はコミケの特撮評論島に近いものなのかなぁと勝手に考えていたのですが、客層としては更にマニアックな方向の方が多かったですね。

というかわけで初参加で変な事いうのもアレなんですけども『中田さんが』『ギーツが』という理由で来る人はコミケと比べてかなり少なかった印象でした。手に取ってお眼鏡に適わなかったのならば仕方ないという想いではありますが手に取られる頻度自体が少なかったのでちょっと惜しいところ。
ネットでは応援されてはいましたが大半のギーツファンは飛天のイベントへ行ってたでしょうし逆風は仕方ないかなと思っております。

イベント後、以前よりお世話になっている評論サークルの方とお話する時間がありましたが「初めての資料性どうでしたか?ちょっと年齢層高めでだってでしょ?」という冗談めいた言葉に「なんかうちの題材が若かったような雰囲気は感じました」とオブラートに包まずいっちゃいました。

というわけで資料性の実績については当初の見込みから微妙に外れましたが、反対に良く注目されてたのがGIGA特撮ヒロインAVの本イエローマスクのイラスト本の再販組でした。とりあえずこの2種は少しでもライフが削れてくれてよかったです。
とりあえずまぁ資料性については定期で出て若い人を引きずり込むポジションも必要なのかな……って思っているので来年のGWにはまた出たいなぁとは考えております。来年も令和最強を主張していきたいね!

とりあえず新刊についてはBOOTHにて通販を行っておりますのでぜひともご利用ください!

価格についてはやや高めになっておりますが夏ごろメロンブックス様に委託予定ですので平等を期すために価格に合わせた物となっております。ご理解の程をよろしくお願いします。


◆仮面ライダーギーツ第33話『慕情Ⅰ:バッファ無双!』感想

脚本:高橋悠也 / 監督:中澤祥次郎

・ライダーがいなくなった世界で

ベロバは道長に

前回、ギーツ&ゲイザー退場でバッファが勝利しまさかの劇終となったジャマトグランプリ。新たに創世されたこの世界には英寿や景和の姿がなく、道長のジャマト化も止まり、最終戦に参加せず運よく生き延びた祢音は謀略編と同様に鞍馬の幸福に妥協をして過ごしていた。
当然ライダー全滅後の道長たちをデザイアグランプリ運営が放置するはずもなく、道長はすぐに戦いに向かおうとするのだがベロバはそんな彼に『憎んでいるライダーと同じ事を行っているのを自覚している』事を指摘。

ダパーン、メリー、パンクジャック……各々事情があるものの作中で他者を陥れるためにどんな手段でも使うライダーたちと共謀し、ジャマーガーデンに行ってからも自らの手を汚し続ける道長は現状を強く自覚しているということで、それがどうしたとベロバの言葉を突き放しながら仮面ライダー狩りへ向かうことになっていた。

さて、デザイアグランプリの方はというとゲームプロデューサーもライダーも居なくなり事実上の責任者となったチラミはツムリにライダーを集めてくるように指令していた。
理想の世界を叶える力もない、ゲームをデザインする力もない。だがチラミはそんな環境ですらオーディエンスの数字を求めており、さすがのツムリも耐え難い心情ではある。
が、あつめなくてはならない。あつめなくてはならないのだ。ライダーをナビゲートする以外取り柄が無い、ゲームマスターからすればナビゲーターはシステムと同じ扱いなのである。

まずは縁談に臨んでいた祢音の周辺警護に当たっていたベンとジョン。かつて謀略編でデザイアグランプリに参加していた過去を持つ彼らに参加権を渡そうとするあたり緊急時なため未経験者に参加資格を与えるのはできないということなのか。
渡す時のツムリの言葉は『おめでとうございます』ではなく『ごめんなさい』という謝罪の言葉で、ツムリはお見合い最中の祢音にも同様の言葉を告げIDコアを渡すのだがその表情は暗い。
祢音がIDコアに触れようとした瞬間、バッファの急襲が。祢音に向かい襲おうとせず、『俺に倒されたくなければIDコアに触れるな』という趣旨の言葉を言うバッファだがジャマ神として世界を作り変えたのならばこれ以上のライダーの殺生を行いたくないという彼の意思を感じるのだ。
ベンとジョンは祢音を逃がし、バッファを食い止めるべく変身するのだが二人の変身後が見られなかったのは少々惜しい。

さて、ライダーにならないのであれば無駄な殺生はしないというバッファの意思を無碍にするように祢音の元に現れるのがベロバという女である。
逃げてきた祢音に『あんたの不幸を忘れさせたりしない』と強引にIDコアに触れさせ記憶のトリガーを引かせ、ライダーにさせ、状況をさらに混迷させるだけさせて足早に去っていく。
普通の世界に戻っている祢音を見守っていたキューンは立ち尽くすのだが、祢音は『どうしてほっといていたのか』と問いかけた。キューンとしては忘れていた方が幸せだったのではと考えてしまっていたが、祢音はその扱いが気に食わない。この先どうするか問われてもわからないが自分は自分のままでいたい。
そんな祢音の言葉を聞いてキューンは残酷な世界にまた踏み出そうとするのを見て傷つくのが見たくないからか『未来へこないか』という提案を行った。鞍馬の家に居場所はない、祢音はデザインされた存在ゆえに普通とは違う。だが、未来ならば彼女がマイノリティでなくなるという事なのだ。

・ツムリの願い

デザイアグランプリが送り込んだライダーたちだが、全員情け容赦なくバッファによって消されていった。
この中にはかつてのデザ神や永徳……じゃない、仮面ライダーグルービーの永山一徳とかが居たのにだ。一徳さん、ポテンシャル的にはギーツに食らいつく実力あっただろうにな。
打つ手もない状況な上、何かをやってくれるであろうギーツもこの世にいない。ならば奥の手に出るしかないとサポーターに向かって土下座しに行くチラミがあさましい。
これにはジーンとケケラもつっぱねるかと思いきや承諾したのはジーンだった。いままでライダーをコンテンツとして消費し続けたが対等な存在としてギーツに思い入れを持つようになったのだ。
推しのライダーが復活するために力を尽くしたい気持ち自体はケケラも持っている様子だったが彼は彼なりのやりかたで行いたいとのことだ。

ケケラが立ち去った直後、道長が現れ『アクセス権を切ったのに』というチラミだが、ヴィジョンドライバーがあればアクセスできるという事を失念していたのはなんというガバガバぶりか。
道長的には自分がジャマ神となり最強の力を手に入れたからにはヴィジョンドライバーにはもう用は無いという心つもりからかまさかの返却。残ったライダーはお前たちだけだと戦いを申し込んだ。
それにしても前任のギロリも浮世英寿が最初に叶えた願いを忘れてたりしていたのでちょいちょい思うのだがこのガバガバセキュリティぶりでよくここまでデザグラを続けてこられたなと変な方向で感心してしまう。
当然ルールと均衡を守りたいツムリは戦いを止めようとするのだが、それすら許されず見守ることしかできない。

バッファVSジーン&グレア2の戦いは当然ながらバッファが優勢で、願いをかなえようと交渉しようとするグレア2に対しバッファは『叶えたい願いなんてない』と一蹴し相手をひたすら圧倒していく。あるとすればデザイアグランプリが存在しない世界、願いによるエゴで他人を蹴落とす奴らが許せない。そのためにバッファは自ら他の連中と同じように手を汚し、全てを終わらせようとしていた。
その様子を見ながらツムリはただひたすらに葛藤する。デザグラのシステムである事を強いられ、また別の存在にデザグラが不要である事を主張される。そんな板挟みの状況で動くことすら許されない彼女は最後に『貴方ならわかるのでしょうか』と英寿を事を想った。

2000年もの間うまれた理由を探してきた彼。
デザグラをずっと続けてきた彼。

そしてツムリはギーツのIDコアをにぎりしめ、英寿に祈った。
様をつけず、『英寿』と呼んだのは彼女がナビゲーターとライダーの関係性を超えた感情を見せたがゆえか。
すると奇跡が起き、ツムリの手がらIDコアが消失し、戦いの場に浮世英寿が召喚された。
消滅したはずなのに何故現れたのか、バッファは迎え撃つつもりだったがギーツの銃口はグレア2に向けられた。

創世の女神は破壊と再生を繰り返す。スエルがツムリの覚醒した事を匂わせたクライマックスではあるのだが、現代人に対して一線を越えた情を抱いてしまった彼女はやはり二代目創世の女神となってしまうのだろうか。


◆ギーツ33話コラム

・もしやデザグラって歴史が意外と浅い……?

ガバガバセキュリティ

今回、バッファの世界が開幕しライダーを蹂躙続けていたのだが、全てを終わらせようとした中でツムリが覚醒し、ギーツが再び世界に現れたというオチだった。
浮世英寿を『浮世英寿様』と呼ばずに『英寿』と呼んだツムリが覚醒したのはかつて古代の人間を愛してしまったミツメの再来であるのだと思ったのだが、そんなことよりデザグラよくここまでガバガバセキュリティのまま続けてきたなぁという話をしたい。

謀略編ではギロリが英寿の最初の願いを失念し、乖離から失態に失態を重ねたチラミは道長がヴィジョンドライバーを持っているのにも拘らず『アクセス件を断つ事で排斥できた』と認識していたのだ。

歴代ゲームマスター、なんとポンコツだろうか。
これに関しては未来人は時空を転移し続ける存在であるため錯覚しがちではあるが彼らが行っている催しが本当に歴史通りの時間を刻んでるとは限らないのだ。
実際にツムリが二代目ナビゲーターのようなので思ったよりデザグラの歴史は浅い……のかもしれない。


◆巻末宣伝コーナー

・語ろう中田ヒーローズ2の二次募集は5月末までです。

さて、巻末は宣伝コーナーとなっております。
現在C102合わせ特撮アクション評論企画語ろう中田ヒーローズ2の参加者を募集しております。
今回は前回もありました『評論部門』に加え中田裕士さんの演じたキャラを描いたりダイマ画像を作ったりする事ができる『イラスト部門』を募集しております!お気軽にご参加ください!

4月より既に参加している人限定部門を越えた応募が可能となりました。二次募集は5月末ですが、6月になりましたら完成原稿のみ受け付ける追加エントリー枠を募集するかもしれませんのでよろしくお願いいたします。

【企画概要】

【応募フォーム】

※現在の参加者一覧はこちらになっております。

・アンケート企画ももちろん実施中!

そしてそして、語ろう中田ヒーローズ2では誌上アンケートも実施中!中田裕士キャラの頂点を決めろ!『中田裕士キャラ総選挙2023』の締め切りは6月30日です!皆様これからもご投票ありがとうございます!

【アンケート回答フォーム】

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