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幻想から抜け出られない日本人 その3         

さて駄文も最後になりますが、

日本にある幻想の最たるものは戦後の平和国家論でしょう。

自衛隊、軍事、安全保障といった一切を拒否して思考を

停止し、ひたすら平和を目指すという幻想が

長年にわたって日本をおかしな方向に引っ張って来たのですが、

最近ようやく普通の国家がとるべき真っ当な進路が

とれるような議論がなされていると思います。

続いて、「経済大国日本」というのも幻想の一つではないかと思います。

戦後の日本の経済成長は偶然の産物であり、環境に恵まれただけです。

オイルショック後はパフォーマンスも悪く、バブルの時の

出来事を考えれば、とても経済大国とは言えません。

日本はこういった幻想から一刻も早く脱して、冷厳たる世界の現実に即した行動をとっていくべきではないでしょうか。

それは政治家や政府の問題だとして彼らに期待しても現状と変わりません。

まず有権者が幻想を振り払い、しっかり自覚し判断をして行くことから始まるものだと思います。

しかし、そう言うだけでは全くの机上の空論なので、
何事も具体的に一歩前に進まないと話になりません。

まずは、マスコミがそういう論陣を張るしかないでしょう。
ただ、井戸端会議や床屋談義程度の報道しかしてこなかった日本のマスコミにそれができるかどうかは甚だ疑問ではありますが…

政治には全く期待していないのですが、

米国の共和党右派のように、小さな政府を目指して、

政府の民間介入を最小化、減税、政府支出カットをスローガンにする政党が出て来るしかないのではとも思います。

逆の言い方をすれば、そういう政治勢力が出て来ることで

初めて日本の政治構造が真っ当なものであるという証になるのではないかと思います。

いやぁ 少々固すぎる話でしたねぇ。 すいません。

電車の中の観察記の方が書く方としても気が楽なんですが。

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