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【対談】入社のきっかけ(営業H×営業I)

イースト・プレス営業部販売促進課、2017年7月入社のHと2018年11月入社のI。外回りの書店営業を中心に業務にあたる同年代のふたりが、イースト・プレス入社のきっかけを語ります。

営業Hの場合


営業I(以下、I):
入社のきっかけというお題を与えられたわけですが、そもそも前職では何をされていたんですか?

営業H(以下、H):前職は広島で書店員をしていました。1年と3カ月ほどいて、主にコミックを担当していましたね。

I:他のジャンルは担当しなかったんですか?

H:広島にいた頃は、入社して半年は全ジャンルの手伝いをしていました。そのあと人事異動の関係で、最初は少しだけ理工書をやっていましたが、すぐにまた人事の都合でコミック担当へ変わりました。

I:児童書を担当したことがあると小耳に挟んだんですけど……?

H:地元の和歌山でアルバイトとして2年間、児童書を担当していました!

I:版元営業の対応もしていたんですか?

H:していましたね。児童書担当の頃は、定期的に訪問してくださる版元さんが7社ほどいらっしゃいました。コミックは3社くらいでしたけど……。

I:じゃあ、トータルすると書店員として数年間働いていたんですね。
そこからどうして出版社に転職しようと思ったんですか?

H:ずっと本に関わる仕事がしたかったんですよね。

I:?? 書店でも本に関われるじゃないですか。

H:ああ、えっとですね、もともと働いていた書店はCDやゲーム、レンタル事業なども手掛けていた複合書店だったので、書籍以外の部門に回される可能性もあって、それが怖かったんですよ……。

I:あぁー、なるほど……。
書籍だけ扱う書店さんには、応募してみたんですか?

H:新卒と中途のどちらでも受けてはみましたが、残念ながら縁がありませんでした。

I:じゃあ、それから出版社を視野に入れて転職活動をしてみたと。

H:最初は軽い気持ちだったんです。転職サイトで「出版社」「営業」で絞って検索して、気になった会社にエントリーしました。

I:出版社のなかでも、最初から営業希望だったんですね。

H:そうですね。書店回りがしたかったので。本をつくることに対しては興味がなかったです。

I:編集を希望して出版社に応募する人は多いと聞くので、それは意外です。

H:もともと、本それ自体よりも書店という空間が好きなんです。書店にいると、心が落ち着くというのか……。

I:なるほど。書店さんの雰囲気、自分も好きです。用もなく売り場を眺めながらウロウロしてしまったり。
ところで、イースト・プレス以外にもエントリーした会社があったと思うんですけど、そちらはどうなったんですか?

H:全部、書類で落ちました(笑)。

I:(笑)。

H:イースト・プレスから面接の連絡が来たときはビックリしました。

I:そもそもイースト・プレスが気になった理由はあるんですか?

H:書店員時代にコミックを担当していた頃、『さびしすぎてレズ風俗にいきましたレポ』がよく売れていたのもあって、イースト・プレスの名前が目に止まりました。

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

(「このマンガがすごい!2017」オンナ編で第3位を獲得した話題作)


I:
実際に選考に進んでみて、イースト・プレスの印象はどうでしたか?

H:正直、無我夢中に喋っていたので、よく覚えていません(笑)。あと、筆記試験がなかったので助かりました(笑)。

I:たしかに筆記試験があったらHさんは落ちそうですもんね(笑)。

H:漢字も書けないし、計算も出来ないし、ブラジルの場所もわからないし(笑)。

I:それは重症ですね。

H:そんな目で見ないで(笑)。
書類が通って、イースト・プレスのホームページを見てみたんですけど、サブカルから児童書まで幅広いジャンルを手掛けているなと感じました。

I:面接は順調に進んでいったんですか?

H:一次面接が終わったその帰り道で、選考が通ったとの連絡をもらいました。

I:はやい!次は社長面接ですよね。何週間後に面接してもらったんですか?

H:実は、一次面接の翌日なんです。

I:はやっ!

H:当時はまだ広島に住んでいました。遠方から来ているという事情を酌んでもらって、翌日にやって頂くことになりました。

I:そうだったんですね。もう2年くらい一緒に働いてますけど、そういう細かい話は聞いたことがなかったです。

営業Iの場合


H:次はIさんの入社のきっかけを教えてください!
前職は何をされていたんでしたっけ?

I:とある大きなメーカーで財務部という部署にいました。

H:財務部!?何をする部署なんですか?

I:部署の役割は資金調達と資金繰りというのが大きな役割でしたが、自分は主に資金調達の方を担当していました。

H:資金調達って、具体的に何をするんですか。

I:自分がいたグループでは、銀行からお金を借りたり、社債を発行したり、あとはドルを調達したりしていました。

H:どうしてまた、出版業界に転職してきたんですか?

I:元々、新卒の頃から出版社で編集をやりたいとは考えていたんですよ。

H:あっ、編集ですか。営業じゃないんですね。

I:まあ、その話は追々……(笑)。

H:(笑)。

I:さっきの話ですけど、気になった出版社で募集がなかったり、あっても経験者採用だったり、単純に選考に落ちてしまったりで、結局新卒で出版社には入れませんでした。

H:書店さんや取次さんを受けたりはしなかったんですか。

I:当時は本をつくるというのに関心があったので、そこは考えなかったです。

H:なるほど。
反対に、前職を志望した理由は何だったんですか?

I:興味のある仕事でなければプライベートを充実させたいと考えていたので、会社四季報を見て、残業時間と年収で決めました(笑)。

H:(笑)。
仕事内容は特に選ばなかったんですか?

I:一度やってみないと向き不向きはわからないと思っていたので、あまり考えませんでした。

H:実際、その会社で働いてみてどうでした?

I:仕事は面白かったといえば面白かったです。ただ、それを今後何十年も
やれる気はしなかったし、老舗の大企業ならではの企業風土があまり合ってないなと感じました。

H:仕事の内容以外でも気になることって色々ありますよね。

I:それもあったし、1年間その会社で働いてみたけど、出版社で編集の仕事をやりたいという思いはずっと消えなかったですね。

H:編集への想いが強かったんですね。
それもあって、転職活動に踏み切ったと。

I:社会人2年目の春から募集を探し始めました。
ただ、やはり基本的には経験者優遇がほとんどでしたね。

H:イースト・プレスは未経験者からスタートした人も多いですもんね。

I:そうですね。実際、イースト・プレスの名前も知っていたし、自分がやりたかったジャンルの商品もつくっている会社だったので、すぐに応募しました。

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(営業Iが初めて読んだイースト・プレスの書籍『「東洋の魔女」論』。
大学でゼミの課題図書に指定されていた。)


H:他の出版社には応募しなかったんですか?

I:しました。記憶に残っているのは2つですね。

H:その2つの会社の選考結果はどうだったんですか。

I:1つは落ちて、1つは内定を頂きました。

H:それは初耳です!

I:あれ、言ってませんでしたっけ(笑)。

H:聞いてない(笑)。
そっちの会社にはなぜ行かなかったんですか。

I:最終面接まで色んな社員の方のお話を聞いたのですが、自分の気になるジャンルの編集に携わりにくい環境だったんですよね。

H:なるほど。
それで内定を辞退して、イースト・プレスの編集の選考を進めていったんですね。
なぜイースト・プレスに応募しようと思ったのかを、もう少し詳しく教えてもらえますか?

I:元々は人文・社会のジャンルに興味があったんです。ただ、ゴリゴリの専門書をつくろうというわけではなくて、色んな方々に読んでもらいやすい間口の広い本をつくりたい。
手掛けているジャンルの広さも魅力だったし、出版社に勤めている大学の先輩から、イースト・プレスは他社と比べて自分のつくりたいものがつくりやすそうだという話を聞いていました。

H:今、営業にいるということは……?

I:編集の選考は社長面接で落ちました。

H:そのあと、なんで営業で応募したんですか?

I:社長面接の時に、編集をやる上では営業の経験がものすごく大切だという話をされていたんですよね。
実際に編集をやっている先輩からも、営業の経験は編集に役に立つよとアドバイスを受けました。

H:そうだったんですね。
編集を受けてから営業を受けるまでの期間はどれくらいだったんですか?

I:大体3か月くらいだったと思います。

H:その3か月の間で、他の出版社には応募しなかったんですか。

I:出版社の募集はいくつかあったんですが、ピンとくる会社がなかったんです。
そんな中、イースト・プレスが営業を募集しているのを求人サイトで見つけて、応募しました。

H:なるほど。
編集で応募して落ちた会社に、もう一度応募するのは勇気がいるんじゃないですか?
僕なら無理かも(笑)。

I:何となくいける気がしていました(笑)。

H:何となくって(笑)。
編集と営業で面接の違いはありましたか?

I:編集の1次面接は強面の部長が面接してくれました。
事前に書籍の企画書を提出しましたが、その内容にたくさん突っ込みをもらいましたね。
2時間も面接をしていたので後半はトイレに行きたいことしか考えてなかったです(笑)。

H:(笑)。
営業の面接はどうだったんですか。

I:営業の面接は課長の2人が面接をしてくれました。
編集の面接と比べて、優しい雰囲気がにじみ出ていました。

H:そうだったんですね。
現在は営業ですが、ここから編集を目指したいとは考えているんですか。

I:もちろん考えてます!
そのためにも今は営業を頑張っています。

H:編集になったら、ベストセラーをお願いします!
沢山、売らせて頂きます!


おしまい

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