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7月の色校が出そろいました!

「そもそも色校って何?」

色校とは、正式には「色校正」といいまして、著者やデザイナーさん、編集者などが、思った通りの色で印刷できているかを、実際の印刷を始める前に確認するための試し刷りのことです。カバーや表紙など、カラーで印刷するものは必ず色校をとります。絵本や写真集などのオールカラーの書籍では、本文ページも色校をとることがあります。


■7/7発売 『はじめてでもよくわかる ソロキャンプの便利帳』

衣食住に役立つ104アイテムを徹底解説!
ギアの種類、選び方、使い方がわかる
キャンプ&アウトドア道具ガイドの決定版!

近年、楽しんでる方を多く見かける大人気のソロキャンプ。本書では、ソロキャンプで役立つ道具を「テント&タープ」「リビング」「調理」「焚き火」「寝具」「ウェア」「便利アイテム」の7つのカテゴリーに分け、104のアイテムを全ページオールカラーでわかりやすく解説しました。
装丁は、中面の解説ページのデザインを施し、表紙カバーを見るだけで、どのような本かわかるように工夫しました。色校出稿時にはそれぞれの道具の写真が暗めに印刷されていたので、本番の印刷ではもう一段階明るく印刷されるように依頼しました。


■7/7発売 『怖い4コマことわざ事典』

恐怖の謎を解くカギは、日本のことわざ!?
ことわざ×意味怖×4コマ 新感覚ホラー!

◎謎解きのワクワクとホラーのゾクゾク、2つの要素を伝えたい
◎「意味怖4コマ」を表1に配置したい
◎「ことわざ事典」という要素も押し出したい…

という、ワガママなお願いをBALCOLONY.さんに
叶えていただきました。

黒地にビビッドなピンクや黄色づかいが
キケンでワクワクする印象。
4コマもちょっと傾斜をつけて、動きやラフさが出ています。

別丁扉には「判子」風のあしらいがあります。
著者・湖西晶さんのお名前!もちろん今回のためのデザインです。


■7/7発売 『ゴキブリ研究はじめました』

視点を変えると見えてくる、ゴキブリたちの素敵な姿

ゴキブリのことが大嫌いだったのに、クロゴキブリの飼育、南の島のゴキブリとの出会いをきっかけに彼らの魅力に取りつかれ、ゴキブリ研究の世界に。飼育や解剖に苦労しつつ、新種ゴキブリの記載を果たすまでの奮闘記です。
装丁は、触角がのぞく刺激的なデザイン。帯を外すとどうなるかは、ぜひ手に取ってお確かめください。


■7/12発売 イースト新書Q『カラー版 日本の仏像とお寺の謎100』

「千手観音の手は、本当に1000本あるの?」
釈迦如来、阿弥陀如来、地蔵菩薩… 素朴な疑問から広がる仏様の世界

みなさんはお寺や仏様のことを、どれほど知っていますか? 本書では「お寺と神社は何が違うのか?」「観音様やお釈迦様、仏様はどれだけいるのか?」など、“言われてみればわからない”お寺や仏様の謎を100テーマ選出し、豊富なエピソードとカラービジュアルで解説しました。
装丁では、仏像ファンに人気の高い阿修羅像と薬師如来像を並べ、厳かな雰囲気が出るように黒と白と金の配色でまとめました。薬師如来像の蓮華座(台座)が黒くつぶれて見えなくならないよう、注意して印刷に臨みました。


■7/12発売 イースト新書Q『路面電車すごろく散歩 増補版 』

「北海道から鹿児島まで全国の路面電車をお散歩しませんか?」
ゆるゆるイラストとほんわかトラベローグの路面電車旅行本の決定版。

お散歩エッセイ・イラスト・写真、最新の路線図まで……たっぷり収録!
しかも全ページオールカラーで印刷されています。
「路面電車が走っているとその街が輝く」というカバーのキャッチコピーの意味が読めば読むほど分かっていただけるかと思います。新書版なのですが、横を一般的な新書よりもワイドにしているのでとっても読みやすいのです。
カバーイラストに採用されているのは愛媛県を走っている伊予鉄モハ50形(通称いよてつ)でございます。愛媛ということでみかんを彷彿とさせますね~。


■7/20発売 『マーベル・シネマティック・ユニバース音楽考 映画から聴こえるポップミュージックの意味』

「MCUが起こしたサウンドトラック革命!」
をテーマにMCU作品のフェーズ1〜3における23作品で使用された140曲以上に及ぶポップミュージックの背景や選曲意図を368ページ(!)にわたって徹底考察しています。
読むほどにあのシーンやあの名曲が脳内で……!

カバーと帯の用紙には「Mr.B(ミスタービー)」という用紙を採用しています。
マット調のしっとりとした感じで、風合いのある紙ですが、印刷した部分にグロス感を実現する用紙です。表面の少しざらっとしたラフな感じはぜひ実物をお手にとってくださいませ!カバーの色は著者のおふたりやデザイナーさんと悩みに悩みましたが、「MARVEL」を彷彿とさせるカラーリングとなりました。


■7/12発売 『韓国文学の中心にあるもの』

なぜこんなにも面白く、パワフルで魅力的なのか。
その謎を解くキーは「戦争」にある。

この美しいとしかいいようのないカバーの紙は、「アラベール- FS プリムローズ」という銘柄です。着色されておらず、もともとの色がこのような薄紅色をしています。帯を取ると、左右の中心に「韓国文学の中心にあるもの 斎藤真理子」とあります。明朝体がまたほんとうに美しく、均整がとれています。そしてこの装幀が持つ独特の美しい存在感は、写真では伝わりません。手に取ったとき、わかります。ぜひ書店でご覧ください。
なぜ薄紅色なのか。装丁家の鈴木成一さんは多くを語りませんが、韓国文学を支えているものは、実は女性であり、流された人の血であり、ムクゲ(木槿。韓国の国花)の色を示しているのかもしれません。ちなみに、ムクゲの花言葉は「デリケートな愛」「尊敬」です。


以上7冊でした。
今月もどうぞよろしくお願します!

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