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東日本最長片道切符の旅 序章編 (2022年4月~5月)

皆さんはJRの最長片道きっぷというのをご存じだろうか。

JRの乗車券は途中で重複しない限り無限に伸ばすことが可能であり、その制度を活用しJRの複雑な路線網を駆使して一番長い片道切符の事を、俗に最長片道切符と呼ばれている。乗り派の鉄道ファンの中では一度はやってみたい事の一つとして有名で、自分も三江線最後の年である2017年にやった事があるがそれはまた別のお話。

しかし単一の鉄道会社における最長片道切符はどういったものなのか。JRグループを一つの鉄道会社と考える者も多少はいるとは思うが、走っている鉄道車両も駅の放送やデザイン、インターネット予約サイトも全く違う会社が果たして同じ会社だとは言えるのだろうか。

東日本と東海の境界線(東京駅)

ここではJR各社をそれぞれ一つの鉄道会社とみなして、単一の鉄道会社での最長片道切符を行っていこうと思う。

まずJR各社の路線総延長を考えると圧倒的にJR東日本が一番長く、単一会社の最長片道切符がJR東日本によるものだというのがよく分かる。一応念のため西日本等の最長片道なども検証してみたが、やはり一番長いのは東日本のエリアだった。

計算の結果は
発着:好摩→小淵沢
総距離:4252.0㎞
となった。

計算方法についてはこちらを色々と参考に。


日本の半分も無いJR東日本のエリアだけ、そして一つの鉄道会社だけで4000㎞を超える乗車券になるとは圧巻と言わざるを得ないものである。

発着駅と経路が分かれば、後は実行に移すのみ。とはいえここでもそれなりの手間が生じることになる。

ここまでの長距離多数経路の乗車券となると、JRでよく見る水色の磁気券ではまず出てこないのである。とりあえず指定席券売機を操作すれば出てくる乗車券ではないのは言うまでもない。

2022年4月某日、とりあえず東日本最長片道切符の経路と発着駅が書かれた紙を持ってある大きな駅のみどりの窓口へと来た。

大きな駅というのが重要で、この手のきっぷとなるとJR側も発行に手間と時間がかなりかかるため小規模な窓口でやってくれない場合が多い。

窓口へ来ると発着駅と経路が書かれた紙と株主優待券を係員に渡す。

しばらく待つと直ぐには作れないため、後日完成を連絡して受け取るために氏名と電話番号を紙に控えてその日は窓口を後にした。

乗車券の発行までは2週間近くかかり最終的に受け取りは出発の前日となった。

本当はきっぷの発売が始まる1ヶ月前に窓口に行きたかったのだが、22年3月の地震で東北新幹線が1ヶ月運休になりその復旧が確定するまで東北新幹線の福島-仙台を経路にもつ乗車券の発行は出来なかった

そして受け取りにはJR東日本の株主優待券を利用して4割引で購入した。今回はJR東日本以外の区間は一切無い。

JR東日本株主優待券で一番割引額の大きい使い方をしたと思われる

というわけで4月から5月にかけて10日間ある大型連休を使い、単一鉄道会社における最長片道切符を始めた。

続く

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