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働き方も大きく変わったし、生き方も大きく変わった1年

2020年度の仕事納めが終わり、コロナ禍で劇的に環境が変わった今年の仕事を振り返ってみました。社会人になって10年少々経ちましたが、これまでとは働き方の価値観が一気に変わった年になりました。

古き良き時代(?)の働き方

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入社した会社が一気に業績が悪化した事もあり、新入社員ながら「個人としてのスキルを高めておかなければ、近いうちに職が無くなるかも?」と考える様になりました。

平日の終業後も会社に残り、土曜日も会社に行って過去の資料を読み漁ったり、Excelのスキルを上げるためにテキスト片手にExcelを触ったりしていました。

また、それでは飽き足らず社会人2年目の終わりから、麹町にある某ビジネススクール(MBAではない)に通い、一通りの経営知識を学びました。

若干意識高い系の面倒くさい若手だった様な気もしますが、とにかく時間を使ってアウトプットを高め、スキルも向上させるというスタイルでした。当時は主流ではないものの、各社にまぁまぁいたタイプではないかなと思っています。

今思い返しても、あの頃って一体何に追われてたんだろうなという気がします。もしかすると地方大学出身という劣等感も焦りの一つだったのもしれません。

働き方変化の兆し?

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そんな働き方をしばらく続けていましたが、結婚を機に時間の使い方が少し変わりました。平日夜や週末に自分の時間があまり取れなくなり、ある程度限られた時間の中で仕事の成果と勉強の時間を確保するようになりました。

ただ、この頃はまだ子供がいなかったのでそれなりに自由に時間を使えていました。仕事・勉強・プライベートが一番バランスが取れていたのはこの時期だったかもしれません。

家庭中心の時間配分へ

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子供が生まれてからは仕事に使える時間が更に減っていきました。割と早い段階で保育園に入れたのですが、夫婦共にフルタイム勤務をしていたためお互い仕事、家事・育児に使う時間が中途半端な状態でした。

30代前半は仕事が面白くなってくる頃だったので、正直フラストレーションと言うかストレスは溜まっていました。周りの同僚や上司は奥さんが専業主婦だったり時短勤務のため、それまでと働き方は変わっていなかったので羨ましかったりもしました。

日本の企業(少なくとも自分の会社)は暗黙の了解で、家事・育児は女性が中心で男性は子供が生まれても遅くまで働く事が共有の価値観である事が多いのではないでしょうか。

働ける時間が減った中でも新しい価値観(?)を持った若いメンバーには無理に仕事をさせないという環境では仕事の量は増え続け、かなりパンク気味でした。

コロナによって考え方は変わったのか?

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2020年の春先からコロナ禍と言われる時代になり、リモートワーク中心の働き方が主流に変わってきました。一部の方は都心から都心近郊や地方へ移住したりと劇的な変化をした方もいらっしゃるようですね。

では自分の周りはどうかと言うと、働く場所がオフィスから自宅に変わっただけで、相変わらず家事・育児は奥さんに任せて遅くまで仕事している人がほとんどです。

一方で自分は妻が引き続き出社型に近く自分がリモートワーク中心となり、家事・育児は自分が中心となってやることになりました。最初はリモートワークなったからと言ってほぼ毎日家事・育児をすると仕事に使える時間が今まで以上に減る事が考えられたのでひと悶着ありましたが、結果的に家にいる方(=自分)がやるのが当然だろうという結論に。

典型的ではありますが、これが価値観が変わるきかっけになりました。

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これまでは周りと同じように"なるべく早く出世しよう"、"時間は仕事に多く使いたい"という価値観を持っていました。日系大企業に勤める30代半ばの男性社員は同じ様な価値観の人が多いのではないかと思います。

しかし、仕事に使える時間が減ったものの、特に子供と過ごす時間が増え、保育園の送り迎え、食事の準備、お風呂、寝かしつけをほぼ毎日やっていると、特に小さい子供と過ごせる時間の貴重さに気づかされました。

子供が大きくなれば一緒に過ごしてくれなくなるだろうし、後に仕事に使える時間は自然と元に戻ってくる。でも、小さい子供と過ごせる時間ってもう戻ってこない。そう考えると今は仕事は抑えめにして、家事・育児に時間を割こうと思うようになりました。

正直、一旦キャリアのステップアップをお休みしなければならないため、自分の中で葛藤はありました。

「昇格試験を先延ばしにする言い訳にしていないか」

「仕事量をこなさない言い訳にしていないか」

時間は有限なので、何を選んで、何を諦めるか。それは人それぞれの価値観ですし、唯一絶対の答えはありません。

自分は今仕事は抑えてキャリアアップは足踏みしているかもしれませんが、最低限の成果は出しつつ、家事・育児をしっかりやっていく事を意思を持って選んだので後悔はありません。

自分の周りにこういった働き方を選ぶ男性社員がいないので、ロールモデルとなる上司や先輩、後輩はいませんし、本当にそれで良いのかと思われているかもしれません。

でも10年経ったら自分の様な働き方の人は都市部では増えているでしょうし、その時に自分の歩んできた道が後輩たちに役立つ時がくるのかなと思っています。

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2020年は大変な年でしたが2021年も引き続き混沌としていると思いますし、東京オリンピックも開催されるんでしょうかね。良くも悪くも2019年以前の生活に戻る事は無いので、自分で意思を持って選択していく事がますます大切になる年になると思います。

その時に皆さんはどんな選択をするのでしょうか?

どんな選択をしたとしても、きっとその選択は正解だと思います。

それ位の意気込みで生きていきたいですね。

それでは皆さんよいお年をお迎えください。

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