見出し画像

アマゾンジャパン、物流施設で生活必需品の優先入荷を開始

コロナウィルスの影響により、リモートワークや外出の自粛が推奨されている昨今、販売チャネルとしてECの存在感がこれまで以上に高まってきました。

ECの販売データを見る限り、2月後半から伸び始めていたので直近はさらに伸びているかと思います。

話は少しそれますが、SNS上でリモートワークで在宅にいる時間が増えたため、不在による再配達も大きく改善されたという話もちらほら出てきてましたね。

話を戻しますね。

ECの需要が大きく伸びたとしても、キャパシティは一気に増える訳ではないため、現状のキャパシティの中で利益を最大化する事が求められます。

足元では日用品のEC需要が高まっているため、Amazonとしては需要が落ち込んでいるカテゴリーの在庫を絞り、回転の良い日用品の在庫を優先的に補充するというS&OPの発想で計画をローリングする選択をしたという事かと思います。

また、Amazonにとって全く新しい判断基準を取り入れたというわけでは無く、これまでも取り入れられていた考えのはずなので、Amazonとして何かオペレーションが変わるものでもないと考えています。

在庫が削られる商品は欠品リスクは高まりますが、売上・利益の観点でバッサリと判断したのでしょうね。

日本の企業であれば儲からない商品やあまり売れていない商品であっても、「お客様の声に答えなければならない!」という強迫観念に囚われて、全方位的なSCMオペレーションをしてしまい、キャパシティ不足から物流混乱を招いてしまいます。

ここが外資と日系企業との発想の違いなのかもしれませんね。

ちなみに個人的に日本の企業は「お客様の声に答えなければならない!」というのは建前で、本音は得意先やお客様にお詫びやお断りの連絡を入れるのが嫌というのが本音ではないかと感じます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?