加齢なる一族
「他人の不幸は蜜の味…」といったのは野末陳平氏ただ一人だが、
確かに身の回りに降りかかる不幸以上に、外野で騒がれる不幸は滑稽で笑いを誘うものだ。
てな具合で、邦題「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」を観た♪
で、とても興味深い事に気付いた。
明確な物語は外部に任せるとして、単純にこの作品は推理を解く以上に人間が抱く欲望と虚しさが浮き彫りとなる優れた映画である☆
経験はしたことはないが、遺産相続というと本性が現れるものだ。
そりゃぁ、無理もない。
高額な資産や土地、または知的財産などが含まれると相続人は期待するのも当然だろう。
だが、家族とは完全無血の赤の他人が相続した場合、話は思いっきり180度回転しつつ、残された家族にしてみれば感情に任せ荒れ狂うのは必至だろう!
わーお!
この作品はこういった憎悪と嫉妬をうまく織り交ぜて観客に淡々と描く内容となっている。
事件の鍵を司るのがブノワ・ブランを演じるダニエル・クレイグである。
(007シリーズのジェームス・ボンド役とは大きく異なり、体型はもとより傲慢さを売りにしている点も愉快である)
で、真相を暴こうとあらゆる視点で糸口を手探りする。
そこで名探偵ブノワが感じた事は、そして家族そのものが加害者だと感じる。
ハーラン・スロンビー演じるクリストファー・プラナーこそ莫大な資産を残したミステリー作家である。
おうっと、いけねぇ、ミステリー作家故にからくりを言いそうになったぜ!
あっは〜ん…
観客は客観的に他人を観察し蜜の味となるかは不明だが、観る価値のある映画であることは間違いないようだ♪
因みにこの作品ではキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)が重大な鍵を握る役となる。
それにしても、莫大な資産を泡銭と化さないように華麗なる教養が日強なのかは別だ。
または加齢が過ぎてかほり(証拠)を残さぬように…
なんのこっちゃ…
それにしても、クリストファー・プラナーの演技は抑え気味だがとても印象深い♪
今更ながら合唱
〜追記〜
続編は近日中にNetflixにて放映されるそうな。
きゃっ☆
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