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未来の社会と私たちを考える-キャリアFES-

今年1月にスタートした、職場体験に代わるキャリアを考える授業(通称:キャリアFES)
ついに3校目の実施となりました!
今回実施するのは笠間市立友部中学校の2年生。

今回のキャリアFesでは、総勢18名の熱い大人たちにお集まりいただき、生徒の皆さんには、自分が興味のあるお仕事の講師を2名選んで講話を聴いていただきます。
様々な業界で働く講師の方たちから、直接「働くこと」やその人自身のキャリアの流れについてお話を伺うことを通して、生徒の皆さんが未来の自分を想像し、将来の選択肢を増やすことを目指します。

今回は、その前段階として実施した「キャリアFes導入授業」の様子をレポートします。

キャリアFesの前日、堀田誉さん(株式会社Co-Lab共同代表)とオンラインでつなげさせていただき、「未来の社会と私たち」をテーマにお話しいただきました。

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子どもたちが社会人として生きていくことになる10年後の社会は、いったいどんな世の中になっているのでしょうか?
アンケートや質問を交えながら、生徒参加型で進めていただきました。

働く人の変化

まず6つの業界を例に挙げ、この10年間でどのくらいその業界の就業人数が変化したのか、説明していただきました。

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人口減少や担い手不足によって就業者が減っている業界がある一方で、社会からのニーズが拡大している業界では働く人が増えていることがわかります。
「世の中で求められる仕事は、時代の背景によって変化していきます。」
社会の変化によって仕事を取り巻く環境はどんどん変わっていく可能性がある。
変化の多い時代を生きる子どもたちにとって、キャリアを考えるうえで重要な視点を教えていただきました。

107歳ってなんの年齢?

「107歳ってなんの数字だと思いますか?」
突然の問いかけに対して、生徒さんは「最高年齢?」「日本の平均寿命じゃないか」と、チャット欄にコメントをくれました。

正解は、「2007年に生まれた人達の50%が生きると予想されている年齢」だそう。

「そんなに長いの?」
「やることやお金が無くなるんじゃない?」など、驚きのコメントを送ってくれる生徒さんもいらっしゃいました。
寿命が長くなることで、生き方にも変化が起きることを、スライドをつかってご説明いただきました。

今までは、生き方を「学ぶ→はたらく→老後」のシンプルな3段階で考えることができましたが、長寿化した社会では、それがもっと複雑になってくると堀田さんは話します。

年齢やライフステージに併せて仕事を選択し、時には学び直しの期間をとったりと、キャリアの進み方は人によってさまざま。ひとりひとりが全く違う生き方をしていくことが予想されます。

子どもたちにはキャリアFesでいろんな講師の方のお話を聞いてもらうことで、一つの仕事だけではなく幅広い働き方に興味をもってもらい、自分の将来を考える材料にして欲しいです。

最後に

授業の最後に、堀田さんは「何のためにその職業を選ぶのか」を考えてほしいと投げかけました。
仕事には「生活やお金のため」、「やっていて楽しいから」等、様々な目的や理由がありますが、その仕事は必ず「誰かの役に立つ」ことにつながっています。
その仕事に就くことで「誰を笑顔にできるのか」「誰を幸せにできるのか」という視点をもってキャリアについて考えてみてほしいと堀田さんは伝えてくださいました。

将来やりたいことが決まっている生徒さんは、その仕事の向こう側で「どんな人の役に立つ」のかを考えるきっかけに、また、まだ自分の夢がないという生徒さんにとっても、「誰の、どんな役に立つことがしたいのか」という切り口で将来を考えるヒントになったのではないでしょうか。
 
2日目は18名の講師の中から2名の仕事についてお話を聞きます。 
今回の導入授業を通して、講師の方のお話をより深く聞くための材料をたくさんいただくことができました。

2日目のキャリアFesのレポートも近日公開予定です!

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