太極拳の基本功:行歩(シンブー)_退歩(トエイブー)

行歩基本功はさまざまな歩型、歩法のトレーニングを指しています。
太極拳の動きは脚部が基礎となり、
腰がリードし、足の動きは猫の歩き方に似ており
軽く、機敏で、安定感が無ければなりません。
行歩のトレーニングを積むことは太極拳の基本技術を向上させ、太極拳の要領を身につけ下肢の力を養うで非常に大切なことです。
参考文献:太極拳基礎講座 李徳印 著

3退歩(トエイブー)


準備の姿勢

からだの力を抜いて立ち
踵を合わせ、つま先を開いて両足を八の字にし、両の手は軽く腰に当てます。
心を穏やかにして精神を集中させ、呼吸は自然に行い目は前を真っ直ぐみます。

動作

①膝を曲げて腰を押し、体重を右脚にかけながら、左足を静かに上げて、
一歩退き、つまさき地につけます。
体重を左脚に移し、左足をしっかり地面につけて、
右膝を伸ばし前足底を地につけ、右虚歩とします。

②右足を静かにあげ、一歩後ろに退いてつま先を地につけます。
体重を後ろに移し、右足で地面をしっかり踏んで左膝を伸ばし、
左虚歩とします。

以上の要領で左右交互に練習します。

ポイント

上体を正し、リラックスして練習します。
重心の安定を保ち、途切れる事なく動作を続け、軽やかに柔らかく両脚の虚実をはっきりさせながら進めます。

虚歩の際は、大体において、後ろの位置にある、足に体重をかけます。
前に出した足は真っ直ぐ前に向け、踵を上げます。
後ろに退いた足は斜め前方にむけ、両足の左右の間隔を10センチ前後にとります。
足を退く時の歩幅はあまり大きくしないで、退路がS状、または直線状にならないようにします。
動作がスムーズにはこぶようになったら、一歩一呼吸とします。
足を上げて退く時に息を吸い、腰を低くし、虚ほとしたときに息を吐きます。

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