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人間の凄さを本当に理解した話


どうも。tokusanです。


昨日、三重県尾鷲市の元須賀利という場所にて、24時間サバイバルを行いました。

今回は記憶の新しいうちに、その体験を記録しておくべく、noteを書こうと思います。


24時間サバイバルを終えて、まず一言


人間ってスゲーーー


、、、、


何がすごいんだって話ですよね。

何がすごいって、


ガスで火はすぐつくし、ライトは煌々と照ってるし、コンビニには食料並んでるし、家は風を通さないし、アスファルトは歩きやすいし、布団は柔らかいし、、、


、、、、、

当たり前じゃん!!!!!!

そう!!!当たり前です!!!!!


生きるために必要なことを、当たり前にしてくれた先人たちの苦労には本当に感謝して生きなければいけないな、と感じました。


これから、24時間で私が何をしていたか、書き連ねます。


所有物は、以下

ライター、小刀、空500mlペットボトル、カロリーメイト、水1.5L、タオル、半袖Tシャツ、ネルシャツ、ウルトラライトダウン、ブロックテックパーカー、ワークパンツ、パンツ、靴下、靴、リュック

以上


1日目


12過ぎに駐車場着。
元須賀利まで登山開始。
(目的地までは同行人と二人行動。目的地に着いたら孤独。)

登山開始早々にルートを外れ、道とは呼ばないシダの生い茂る急勾配の道をひたすら歩く。遭難。死んだ。


引き返したり違う道を小一時間程度進むにつれ、ルート目印の木に括り付けられたピンク色の紐を発見。助かった。

そのまま順調に目的地へ。
同行人と別れを告げ、孤独の世界へ。

何を食べようか、どんなシェルターを作ろうかワクワク。(数時間後には絶望してます。)


拠点をどこにしようかウロウロしていたところ、漂流物のパラシュート(?)を発見。

これはハンモックだな。決まり。

程よい枝の出ている木を見つけ、枝を折り、パラシュートを破り、枝に固定し、ハンモック作成。


地上1m程度の高さのプラスチック製の自作ハンモック。

正直言って、気が休まる代物ではありません。


と、いうことで、仮にハンモックが壊れたとき用に、シェルターを別で作ることに。


適当な木の枝と石を集めます。

木から横に出ている枝に長い木の枝を二つかけ、その上に適当に葉っぱを乗せます。屋根完成。

屋根の下の両端に石を並べ、その上に木の枝を掛ける。床完成。

寝心地最悪のシェルターが出来ました。
まあ良し。


そろそろ日が暮れそうになったので、ライターで火をおこします。


30分後、火がつくまえにライターが空になりました。死んだ。


10月中旬、海辺の夜を、野晒しで寝ることが決まりました。


非常食のカロリーメイトを食べていると(非常食とは)、日が暮れました。

地獄の始まりです。


夜18時前に日が暮れ、日が昇るのが朝5時頃。



寒い。寝れない。怖い。暇。寒い。暗い。寒い。怖い。暇。寒い。寝れない。



気温はおそらく10度ちょっと。激しい波音。夜行性の活発なサルの鳴き声。時折聞こえる背後からの物音。

そんな時間が10時間ほど続きます。


今回は翌日帰ることが保証されていましたが、
もしリアルにサバイバル状況に陥ったら、
生きることを諦めるなぁ。と考えてました。


ひとつ、夜に良かった点は、
星空がもんんんんんんんんのすごく綺麗だったことです。
流れ星10は見た。


ハンモック、シェルター、海辺の石の上を2時間ずつグルグル移動しながら、夜が明けるのを待ちました。


2日目


深夜3時頃、身体が寒さに耐えきれず、いつの間にか石の上で足踏みをしてました。温まる。

同時刻頃に、月が出てきていました。
月明かりに感動したことは人生で初めてです。
明るいって素敵。


5時頃、日が昇り、活動開始。


非常食のカロリーメイトを食べます。(非常食とは(2回目))


魚を食べたいので、持ってきたペットボトルで罠を作ります。
ペットボトルを上から1/3のところで切り、中に潰した貝と重しの石を入れ、上部を逆さにして差し込む。終わり。

魚がいそうな波の高くない岩場の場所に罠を設置します。


罠を待つ間、山を登り、川の水を飲みに行きます。片道20分程度。


ちなみに、川の水、クソ美味い。
雑菌なんて知りません。都会の水道水より安全な気もします。


拠点に戻り、罠を見にいくのもまだ早かったので、拾った竹で竹トンボを作りました。(呑気)
本当は竹の水筒を作るつもりでしたが、無性に竹トンボを作りたくなってしまった。

飛ばない竹トンボ完成。まあ良し。


程よく時間が経ったので、罠を見に行きます。


罠がありません。死んだ。


見事に流されたようです。


とぼとぼ歩いていると、10cm程度のシオマネキのようなカニを発見。

食うか。


自分は火を持っていないので、同行人のもとへ火を求めて移動。


焼いて、食う。

クソまずい。カニ風味の泥でした。


既に12時前、同行人もベラを釣って食べて満足気だったので、日常へ帰ることに。


拠点を元の自然の状態に戻し、出発。
あんなに苦しめられたのに、なぜか帰るときには愛着が湧いてました。不思議。


帰路。来た道を帰るだけ、とズシズシ歩を進める。

マーカー通りに歩き、無事遭難。


!?


我ながら謎でした。マーカー通りに歩いたのに、違う道だったみたいです。
戻ろうとしたら、なぜかひとつ前のピンク色の紐が行方不明。


行きの登山疲れ、空腹、睡眠不足に合わせて、ガチ遭難の恐怖。
夜の寒さと同等に、死の恐怖に襲われました。


コンパスと、微小の電波を頼り、恐らく正しいであろう道とは呼べない道を歩く。歩く。



ピンク色の紐発見。

人生で一番生きた心地を味わいました。

ちなみに、ピンク色の紐はトラウマです。
近づけないでください。


そのまま順調に下山。

普通に通れば小一時間のルートを、行きも帰りも2.3時間かけてました。アホです。


下山して、車があること、電線が通っていること、アスファルトがひいてあること、些細なことが何故だか嬉しくて、感動してました。



そんな感じで、なんとか24時間サバイバルを終えれました。(カロリーメイトのおかげとは言わないで)


文明の力にはこれまで以上の感謝をし、当たり前に生活できることを贅沢に思えるようになりました。

少しながら人生観を変えてくれたかな。と思います。



オススメはしませんが、人生がマンネリ化してる方とか、刺激が欲しい方は行ってみても良いのではないでしょうか。オススメはしませんが。




タイトルの通り、人間がこれまで培ってきた、生きる知恵や技術は確かに素晴らしいものです。本当に凄い。有難い。感謝。

ですが、現代の人間社会を見てみると、残念ながら素晴らしくない発展の仕方もしているように見えます。

地球に生きている、生かされていること。
先人たちが培ってきたモノ。

しっかりと意識しながら、これからも日々奮闘します。


長々と読んでいただき、ありがとうございます。



それでは、また

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