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女、40代。 子育ても一段落し、自分の能力ではなく、 自分の存在を最大限に表現できる場所をやっと見つけた。

初めまして、Earth Companyでご支援者の窓口を担当している下元朋子です。
皆さまからの温かいお気持ちに直接触れられ、日々仕事に癒されるという贅沢な働き方をさせていただいています。

今思い返すと、物心ついた頃から社会や世界貢献への強い思いがありました。それは育った環境に起因するものかもしれません。

小さな頃から、なぜか私の家にはいろいろな人が遊びに来ました。ホームレスのおじいさん、不法労働者のペルー人、日本語片言の中国人家族…。

なぜなら、私の父が困った人に出会うと家に招いてはご飯を食べさせたり、身元引き受け人として警察に迎えに行ったり、苦しい我が家の家計を顧みず彼らの家族に海外送金したりしていたからです。

困っている誰かの役に立つことに幸せを感じた瞬間から、それはそういう人間の宿命なのでしょう。決して綺麗ごとではありません。問題もたくさん起きました。でも、そうすることでしか自分が本当には幸せにはなれないのだから、むしろ利己主義の骨頂だったのかもしれません…。

父の後ろ姿に自然と生まれた
社会的弱者のためになる仕事への思い

さておき、社会的弱者のためになる仕事をしたい、という思いはまずは国連に向きました。しかし、国連で働くためには修士以上の学歴がなくてはならないという事実に出鼻をくじかれてしまいました。

親にこれ以上の負担はかけられなかったので、とりあえず「公共性が高い」という切り口から、大手通信会社に就職しました。通信で世界を繋ぐ、という会社の Visionだけが自分を納得させ、地方での飛び込み営業からバックオフィスでの経験を経ても、自分の本来のインパクトを出せているのか、という疑問をいつも心の奥底に抱えたまま、20代を過ごしました

そこで28歳の時、決断しました。

今こそがずっとしまってきた心の声に耳を傾ける時だと、大学院留学を目指しました。人と組織の関係に興味があったので、社会組織心理学を学べる学校を探し、日夜必死で勉強し、幸いにも留学できることになりました。

その頃出会った夫と遠距離結婚し、卒業後に仕事に復帰し、長女を出産しました。その後、夫の海外転勤が決まり、帯同することを決め一旦キャリアは止まり専業主婦になりました。

この世において「絶対」はない。
人はいつか死ぬということ以外には。
だからこそ、自分にとっての幸せにすべてを注ぎたい。

そして、私の人生観を底からひっくり返す出来事が起こりました。

敬愛する、健康そのものだった母が癌で亡くなってしまった。後を追うように、翌年父が膵臓癌でこの世からあっさりいなくなってしまったのです。

人生は長いのだ、頑張りさえすれば叶えられないことはない、と本気で信じていた私の貪欲さや無敵さは木っ端微塵に砕かれました。

人生観や世界観、つまりどんな人と一緒にいたいか、どんな仕事をしたいか、どんな生き方をしたいかをゼロから考え直すきっかけとなりました。

そんな中、何かの力が働いたのでしょう。

元同僚が、Earth Companyで働いてみないかと声をかけてくれました。ウェブサイトで最初に目に入ってきた言葉に、一瞬時が止まりました。

「この地球は先祖から継承したのではなく私たちの子供たち、子孫から、借りているのです」

この言葉は、その時の私にこのようにも語りかけました。

この人生は先祖から継承しただけに留まらず、未来の子供たち、子孫のために最大限に発揮されるべきものなのです

ここからEarth Companyの仲間たちとの旅が始まりました。

そして私は、ついに探していた場所に出会った

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類は友を呼ぶ、とはこのことで、スタッフは何かを共有しているように思います。

その何かを言葉にするのは難しいのですが、あえていうのであれば「思いやりによる絆」でしょうか。人を思いやること、社会的弱者に同じ目線で寄り添うこと、より良い後世を築きたいと願うこと。それらは何かしらの痛みを乗り越えた人こそが心を寄せることなのかもしれません。(あくまで私の個人的な感想ですが…。)

人生で大切なものは何なのか、という軸がぶれない仲間たちと、私たちの理念に共感してくださる様々なご支援者さまとの出会いの中で、私自身を最大限に発揮させていただける場所がEarth Companyなのです。

ほとんどの組織では、「何ができるのか」を重視される中、Earth Companyでは「どんな熱量で仕事に取り組むか」を大切にしてくれます

感受性や共感力が強すぎて、やりとりやプロセスに注力しがちで、注意力散漫さゆえ、ご寄付額の入力をよく間違えたり、ITと相性が悪く、代表の明日香さんのフォルダーを消してしまったり。

そんな私の破壊的マイナス面も含めた存在全てを受け入れ、私らしさを認めてくれる、40代にして見つけた、大切な場所がEarth Companyなのです。

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私の生まれ持った、他の人のために役立つことへの情熱はここで最大限に活かしていただいています

人生は短く、思いがけないことが起きる。

だからこそ、自分が幸せに思うことや人に全てを注ぎたい。

一緒になら「未来を変える力」になれる。

幸せの形は人それぞれですが、一人でも同じように思ってくださる方が仲間になってくださったら嬉しいです。

▶Earth Company 公式HPはこちら

★書いた人
下元朋子(Earth Company ドナーリレーションズ・マネージャー)

慶應義塾大学卒業後、大手通信会社の人事を経て、コロンビア大学教育大学院に社会人留学。その後、人材開発部でリーダーシップ開発に。今は子供のリーダーシップ開発に焦点を定め、子育てしながら勉強中。日本ファンドレイジング協会准認定ファンドレイザー。

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