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【わたしとアースバッグ~小堺編~】デザイナー視点でみるEarthbagの”表現力”とは?

こんにちは、日本アースバッグ協会の小堺です。
私はアースバッグの作り手としてだけでなく、デザイン設計や企画運営に携わっています。

アースバッグ工法は可愛い見た目、セルフビルドや環境面から興味を持たれる方が多いのではないでしょうか?

私にとっての魅力は”造形力”でした。

幼い頃から絵を描くのが好きで、学生時代は画家を志していました。言葉で人を喜ばす事が得意では無い自分にとって、絵で人を喜ばすことが出来て、感動して貰えたときにコレで生きていきたいと思うようになりました。

しかし自分の理想とする絵がずっと描けません。何故なのか分からず苦しい時期が続き、自問自答していく日々が続きました。
そんな中、見えてきた課題は”絵を描く場所と自分の生き方”でした。
自分の理想とする環境、場所で描く事が出来れば今よりも描く絵は素晴らしくなるはず。

そう信じて、理想の場所を見つけ最高のアトリエを作るろうと”モノづくりの道”に入りました。
(これまでにアースバッグはもちろん、モザイクタイルで彩った空間、ツリーハウス、ドームハウス、皆で楽しめる石窯、自由に旅をする為にモバイルハウスなど興味が沸けば何でも作ってきました。)

個人事業時代に制作したタイル作品 / RUSTIC STYLE


アースバッグとの出会い

自分がアースバッグと出会えたきっかけは三角エコビレッジ サイハテの発起人、工藤真工との出会いから始まりました。
彼の思想に惚れ、熊本の環境に惚れ、移り住んだサイハテ。”エコビレッジ”という名称から環境やコミュニティに対して意識の高い人達がおとずれてきました。

その中で、アースシップ、パーマカルチャー等を知り、特に自由なフォルムで作れるアースバッグ工法には衝撃を受け、まさに自分がイメージした空間を作れるとワクワクした事を覚えています。

木、鉄、コンクリートでは表せられない有機的な空間表現が広がり、絵を描くように自由に空間を描く事ができる。

言葉で伝えなくとも空間から自分の想いを感じてもらう事ができる。そしてそれを見て感動してくれる人が少なからずいる事が自分にとっての大きなやり甲斐であり生き甲斐となっています。

アースバッグ工法を用いて制作したドーム


自分にとって大きなもう一つのアースバッグの魅力。それは”死して生きる”ということ。

恒久性が期待できる”素材”は自分が死んでも何十年何百年と残ってくれる可能性がある。

作品を作る人にとって、自分の作った物が長く見られる、使われるという事はとても価値のある事だと思います。
(和製コンクリートやローマンコンクリートはメンテナンスはあれど、水に強く朽ちない為に100年以上もの年月に耐えれる素材です。)

こうしてアースバッグ工法に夢中になり、この10年間取り憑かれたように直向きに取り組んできました。

現在はモデリング・レンダリング技術も取り入れたデザインを行なっています


自分にとってやり甲斐のあるこの工法は、気付けば自分の暮らしが豊かになり幸せを感じ、皆にも作って貰いたいと強く思うようになりました。

クラウドファンディングにも綴っているように多方面に可能性があります。
https://rescuex.jp/project/21513

そしてついに念願のアトリエが出来上がりました。
理想とする環境や暮らしを手に入れることができ、今はハッキリと描きたい絵が見えるようになりました。

徐々にゆっくりとですが改めて画家を志して活動を始めていこうと思っています。


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